失明乗り越え自伝的小説を出版
「散りにし花は ~昭和二十八年、私だけの松川事件~」 山形市 西村岑一さん 長井市出身で元山形工業高校長を務めた西村岑一さん(出版当時77)の 自伝的小説『散りにし花は~昭和二十八年、私だけの松川事件~』の出版を お手伝いしました。 西村さんは68歳で妻の宏子さんを亡くし、 一人暮らしになった後に網膜の障害で失明。 その悲しみとハンディを乗り越え、口述筆記で著わしたものです。 ● 昭和28年、東北大学に入学した西村さんは、たまたま仙台高裁で 松川事件の公判を傍聴したことをきっかけに「松川事件研究会」を発足。 その経緯や自身の行動、学生時代の思い出などを小説の形をとってまとめました。 原稿は、西村さんのお話を録音し、それをもとにして文章に。 「大変だったが、作業中は張り合いがあり、生きがいになった。 多くの人に読んでもらえれば」と西村さん。 山形新聞で紹介され、教え子からも本を読んだと連絡があったそうです。 ● 西村さんは、訪問の日をとても楽しみにしてくださっていました。 この本が、これからの西村さんの希望につながれば・・・と願っています。 ◎「散りにし花は ~昭和二十八年、私だけの松川事件」 B6判192頁 定価:本体1,700円+税
2017.06.12