再び屋根の上の光景です。職人さんが一生懸命に作業。萱の海ですねぇ。
昨年の秋に刈り込んで束にして一冬小屋で寝かせ、一定の長さにカットした束の萱を使用されています。
とても手間がかかっています。自然のサイクルにのっとって屋根が変わっていくのです。農業と密接なかかわりの中で萱屋根が維持されてきました。
ところが農業の業態変化とともに萱屋根も少なくなり寂しいことです。
この点、欧州では萱屋根、もしくは草葺の屋根はステイタスの一つとして確立されているそうです。職人さんはマイスターの国家資格で優遇されているそうです。
古いものを長く使うことに大きな価値を置いているのだそうです。
わが国の文化も本来はそうだったはずなのに、どこかで掛け違ったようです。
新しいものはもういいからあるものを大事に長く使う、可能性を充分に活かす、このことが今必要なのではないかと思っています。
では自分は何ができるか。目の前の文庫本を活かしきって「読む」ことからはじめよう。
HOME >
萱の海
2008.05.12:西屋社長:
この記事へのコメントはこちら