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「転職で年収アップ」を考える~山形での転職事情~

転職を考えていらっしゃる方には「今の給与では十分満足できない」「仕事に見合った給与がもらえていない」と思っていらっしゃる方も多いと思います。

「転職で年収アップ」は本当に狙えるのでしょうか。

 

 

山形での転職支援を行なっている私たちの経験上、実際に「大幅アップ!」が叶う事例は、そんなに多くありません。

 

そんな中でも年収アップが叶うケースというと・・・

【転職で年収アップが叶いやすいケース】
(1)現状の職場の給与が「相場より低かった」というケース
(2)業界・職種を変える(キャリアチェンジ)ケース

 

(1)現状の職場の給与が「相場より低かった」というケース

学校を卒業してから1社しか経験していない人は、今の状況が普通と思ってしまっているかもしれません。
転職などを考えたこともなく真面目にコツコツ仕事をされてきて、ご結婚して子どもができて生活が厳しくなり、収入を増やすには転職しかないかも、というような状況になった人がこういったケースによく当てはまるようです。
各企業の給与規定などそれぞれ事情があるかと思いますが、勤め始めて5年経っても10年経っても初任給とほぼ変わっていない、などの場合は、同業他社や同程度の規模の会社ではどのくらいの年収が想定されるか、社外の情報も得ておくべきです。
「年収が高い=良い会社」とは必ずしも言い切れませんが、ご自身の能力が社外ではどういう評価がされるのかを知っておいて損はないでしょう。

 

(2)業界・職種を変える(キャリアチェンジ)ケース

業界水準、職種水準というものがあります。業界を比較した際によく言われるのが飲食・小売業界は年収が低い傾向があり、金融や不動産業界は高い傾向があるというもので、職種では、一般事務職は他職種より低い傾向がある、などというものです。
同じ営業職でも、賃金水準の高い業界へ転職して年収を上げる、同じ業界でも、事務職から営業職へ転職する、などで年収を上げられる可能性があります。
ただし、職種転換は注意が必要です。未経験職種への転職は、入社初年度は現状より下がってしまう場合もあります

 

【山形の年収相場をつかむ】

年収は、今より高ければ良いに越した事はないのでしょうが、業界・業種・職種・地域を踏まえた「相場」があり、企業側としても、既存社員とのバランスを考えながら、年齢や入社時の役職など、自社の給与規定の範囲の中で年収提示をすることになります。
厚生労働省の調査では、山形県ではこのような年収水準になっています。

 

区分

平均年齢

勤続年数 労働時間 月額給与 賞与 平均年収
2017 合計 43.0歳 12.9年 168時間 27万400円 61万7800円 386万2600円
  男性 43.2歳 13.7年 170時間 30万2200円 69万9300円 432万5700円
  女性 42.7歳 11.5年 166時間 22万300円 48万9600円 313万3200円

       業界業種別、年齢別など細かい数値は、こちらのデータでご確認ください。
参考:山形労働局(PDFデータが開きます)


私たちが企業からお預かりしている求人情報だと、専門的なスキルや経験が求められるものが多くなるため、やや高い傾向になります。

 

【結論】
転職すれば年収が上がる!とは残念ながら言い切れません。


年収が高い傾向の業界や職種はありますが、もちろん求められる経験や能力によっても差があります。収入は高いけれど、毎日やりたくない仕事、嫌な仕事を続けていく、あるいは、どうしても合わない風土で過ごし続けるのは苦痛なものです。
年収アップだけでなく、職場環境や働き方など、生きていくうえでどう仕事と向き合っていくかを考える選択肢として、転職を検討してみると良いでしょう。

私たちジンジャーズの転職支援は、申し込んだからといって「必ず転職させる」というものではありません。じっくりとお話しをうかがって、他社の状況やキャリアチェンジの可能性を踏まえて、場合によっては転職をお引き留めすることもあります。

 

転職を考えるための「働く動機付け」~あなたは何のために働きたいですか?~

みなさんは、何のために働いているのか、考えたことはありますか?

転職のご相談にいらっしゃった方には「どうして転職を考えているのですか?」とお聞きしています。その答えを聞いていると、結局は「どういう思いで働きたいか」ということに繋がっているので、今回「働く動機付け」について少しまとめてみたいと思います。

 

「働く」を考える上で「マズローの欲求5段階説」という考え方が参考になります(下図参照)。マズローの欲求5段階説とは、マズローという心理学者が、人の動機付けについて研究しまとめた考え方で、低次の欲求がある程度満たされてくると、より高次の欲求へ段階的に移行するというものです。

ポイントは、「ある程度満たされてくると」というところで、人によって満たされたと感じる度合いはそれぞれらしい、ということ。

 

強いて転職理由に合わせるのであれば、【賃金水準】【休日日数】【残業時間】は生理的欲求・安全の欲求、【職場の人間関係】は帰属の欲求、【賞与】【昇給】は承認欲求、【教育体制】【会社の方針】は自己実現欲求を、それぞれ満たすことを目指していることになると考えられます。

 

「とにかく1円でも多く稼ぎたい」「そこそこ稼いで、あとは好きに生きたい」「みんなと仲良くしたい」「人の上に立って指示命令したい」「賞賛されたい、人前で目立ちたい」「社会貢献したい」というのも、それぞれが思う「働く」を通して得たい自己実現の形と言えるでしょう。

 

しかし、現代において「働く」は、生きるため、生活を支えるためだけのものでなく、帰属欲求、承認欲求、自己実現欲求を満たすものでありたいと考える人は増えています。

 

どの欲求を求めるかに優劣はなく、「個人としてどうありたいか」「どういう思いで働いている人たちと、共に過ごしていきたいか」ということがポイントとなります。

転職を考えるときには、これらの欲求をどういう形で満たしていきたいかを考えてみるといいでしょう。

 

転職しようかどうしようかと悩まれていらっしゃる方は、まずは私たちとの面談で「この先どんな思いで働きたいか」を一緒に考えてみてはどうでしょうか。

【山形雇用情勢】正社員求人倍率が過去最高をさらに更新!

2016年8月30日、山形労働局は「県内の雇用情勢 (新規学卒者を除く)平成28年7月内容」を発表しました。

先月過去最高値を更新した正社員求人倍率は7月さらに0.01ポイント上昇し、0.80倍となりました。

山形県内 企業の動き(求人件数推移)

正社員の新規求人数は3,641件となりました。先月からはほぼ横ばいの状況ですが、昨年同月の正社員求人件数と比較するとおよそ1,000件近く増えています。

山形県内 人の動き(求職登録者人数推移)

山形県内の求職者数は4月以降に引き続き減少しています。企業にとって採用しにくい状況が続いていることがわかります。

企業にとってはますます人材の確保が難しくなっている状況ですが、転職や就職を検討されている皆さんにとってはじっくりと自分の今後のキャリアについて検討しやすい環境と言えるでしょう。

【山形雇用情勢】正社員求人倍率が統計開始以来過去最高に。

2016年7月29日、山形労働局は「県内の雇用情勢 (新規学卒者を除く)平成28年6月内容」を発表しました。

山形県における正社員の有効求人倍率は0.79倍となり、2004年の統計開始以来過去最高の水準に達しました。

山形県内 企業の動き(求人件数推移)

求人件数は前月とほぼ同水準で推移しています。

山形労働局が今年度積極的に「正社員転換」を進めているとともに、企業側もこれまでパートや契約社員で募集してきた求人を、正社員待遇に変えるなど、正社員採用の枠も高い水準で推移しています。

山形県内 人の動き(求職登録者人数推移)

山形県内の求職者数は先月に引き続き減少しています。

一方で「在職中の求職登録者」が増えています。企業の採用意欲が高い状況ですので、キャリアアップを目指した転職活動をなさる方も少なくないかもしれませんが、市況に流されて安易に転職するのはおすすめできません。採用基準が下がってきているという傾向はあまり見られませんので、転職はどうぞ慎重にご検討ください。

【山形雇用情勢】引き続き高い採用意欲。正社員求人倍率は0.75倍。

2016年7月1日、山形労働局は「県内の雇用情勢 (新規学卒者を除く)平成28年5月内容」を発表しました。

全国の求人倍率は1.36倍まで上昇し、1991年10月以来、24年7カ月ぶりの高水準となったとのこと。 山形県内は先月に引き続き1.34倍と高い数値を維持し、正社員求人倍率は0.75倍と4ヶ月ぶりに上昇しています。

山形県内 企業の動き(求人件数推移)

パートタイムを含む月間有効求人件数は2ヶ月続けて減少しましたが、正社員求人はやや増加。建設業、介護福祉系は求人数は引き続き多く、新たに製造業での求人数も増えたようです。

 

山形県内 人の動き(求職登録者人数推移)

山形県内の求職者数は4ヶ月ぶりに大きく減少。求職者数の減少が、求人倍率を押し上げたと言えるでしょう。