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▼ジョアン・ドナートが、山形に!!!

ジョアン・ドナートが、山形に来ることになりました。我々自身まだ信じられない出来事ですが、本当に来るのです。

ジョアン・ドナートは言ってみればLiving Legend。ブラジル音楽界の至宝の一人、ブラジル音楽を代表する天才です。

1934年にAcre州(Amazonas州の南西にある、いってみれば地の果ての州)で産まれたジョアン・ドナートは、幼少時にaccordionをマスター、その後ピアノもマスターし、40年代にRioへ移住。50年代からプロとして音楽活動を始めました。その先進性に富んだ音楽性は、まさにBossa Nova前夜から、仲間達とともにその新しい音楽の誕生に寄与したのです。ジョアン・ドナートはBossa Nova movement以前に活動の場を米国に移していましたが、彼の果たした役割は重要です。独特の洗練されたharmonyや、自由でgrooveに満ちた演奏はBossa Novaのみならず、その後のブラジル音楽に大きな影響を与えています。ジョアン・ドナートの音楽はBossa Novaに絡めて語られることが多いのですが、彼の音楽はもっと自由度の高いものです。ありがちなBossa Novaのbatidaを期待してはいけません。彼の音楽はSamba/Bossa的なものだけではなく、Jazz的なもの、ラテン的なもの、ファンクなど、様々な音楽を吸収し換骨奪胎したもので、よりコスモポリタンで個性的な音楽と言えます。Keyboard奏者としてもまさに天才。決して音数の多い演奏ではありませんが、少ない音数で驚異的なgrooveを産み出す、凄まじいリズム感覚をもっています。またコンポーザーとしても、もはやBrasilian standardとして愛される名曲を数多く産み出しています(A Ra, Amazonas, Lugar Comum, Minha Saudade などなど数え上げればきりがありません)。
1970年代後半から一旦隠遁生活に入りますが、小野リサさんのラブコールで1994年に復帰。以降現在も精力的に活動を続ける、まさに「生きた伝説」といえましょう。

ブラジル音楽に少しでも興味をお持ちの方は、二度とあるとは思えないこの機会を決して逃さないでください。沢山の観客で彼を迎えて、日本のノルデスチの心意気を示そうではありませんか! (山ブラ会長)

2007.03.26:donato

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