12月1日(日) 曇りから晴れ
いよいよ師走、カレンダーは今年最後の一枚になりました。
簗沢の屋敷集落の山に建つ、保呂羽大権現の年越し例大祭。
米沢で保呂羽さま、といえば窪田の家中にある千眼寺境内に建つ神社があり、12月4日の年越し行事「裸餅つき」がよく知られています。
毎年、この時期に風物詩としてニュースになりますよね。
一方、こちらは地域の方々中心に地味ではありますが、長く続いている年越し例大祭です。
10年ぐらい前までは12月4日に催していましたが、数年前から12月の第一日曜日に行われるようになりました。
窪田は上杉家の家臣 色部氏が越後から一緒に保呂羽神社を移してきたもののようです。地域的にこちらもそことの関連はあるのかもしれませんが、資料や記録、或いは口伝などでも伝わっているものが見つかっていないので、はっきり判らないようです。
さて、墓地の裏山に真っすぐ造られた石段を上った先に、お堂があります。
昔はここでご祈祷が行われたり、夏祭りに相撲大会があったものだと聞いていますが、もうそうとう前のことのようです。
現在は、瑞林寺の本堂でご祈祷と餅ぶるまいが行われます。
朝から3回のご祈祷を行い、参拝者は餅をご馳走になります。
この一年の、田畑や野から得られる収穫に感謝し、また新たな年も健康で自然の恵みを得られるようにというお願をします。
私は3回のご祈祷を終えてから、山のお堂に登ってお参りをしてきました。
この堂の建立年代も不祥です。
けれども、お堂内の奉納絵馬に安政年間のものがあるので、少なくとも、開創年代はそれより古いと考えてよいでしょう。
今年も無事にお勤めを終えさせていただきました。
このお祭りは、檀家さんだけでなく地域の方々が協力して催されている、たいへんよいお祭りです。
新たな年も、素敵な一年になることを祈り、私もお餅をいっぱいいただきました。