鎮魂

朝からポツリポツリと雨の30日。

今日は墓地で2件ご供養があるのになぁ…。
大降りはしないが、午後からは雨の確率が高くなっていた。

花が開きはじめた牡丹が、雨のせいでしぼんで見える。

牡丹は快晴よりも曇りの方が似合うような気がするが、雨には弱そうな感じ。

さて、お勤めの方は、まずある集落の山の中腹にある墓地。
過疎で十数軒あった家屋が今や3軒。
すでに市街地に引っ越した方が、その墓地を移転されるため、改葬のためのご供養。
息が上がるぐらい山道を登って到着。
昔は土葬であったろうに。
墓地は高い見晴らしの良いところに、ということか、あるいは、山地では平地は田や畑にして、墓地は山へということだっただろうか。

少々雨に当たられたものの無事に終了。


そして、お寺の墓地にて新たに建立するための地鎮り。
こちらは、すでに雨が強くなりかけたため、テントを張って終了。

弱い雨で、風がなくて幸いした。




午後から山形市へ。
「大学コンソーシアム」という、山形にある大学が連携して、市民開放講座を行うというもの。
 場所は山形駅前の「ゆうキャンパスステーション」という、民間のビルディングの一階フロア。
道路から自動ドア一枚開けるとそこはキャンパス。

『やまがた夜話』 草木塔のお話し第4夜。



最終夜は「草木塔と民俗」というテーマ。
4回とも大学の教授の方々。
日程の都合で2回目と4回目の2階をお聞きした。

今宵は、今までなかなか触れられることがなかった、祟りと鎮魂について言及された。
個人的なレベルでは語られていた、樹木や草木の命を断つことによる祟りが恐れて草木塔が建てられた可能性もある、という話しを公の場で説話を交えながらの講義。

1時間ちょうどではなかなか語り尽くすことのできない内容だったと思う。
けれども供養塔を建てるという思いの中には、この日語られたようなことが、私もあると思う。

お墓も、もしかしてある一面に置いて、そういう部分があるかもしれぬ。

ただし、この手の話を利用した怨霊よりも怖い生き霊が昔から今もいるんじゃなかろうかと、講義が終わってから仲間と語ってみた。



2013.05.31:dentakuji:[なあまず日記]