鵺の啼く夜は・・・

ここ数日、町内でちょっとした話題になっている。

三日ほど前のお昼、駐車場で草むしりをしていると、お向かいの旦那さんが近づいてきて、「昨晩、ガスの警報機のような音が、お寺様の東の方の家からずうっと聴こえて来て、外に出てみたんだげんどよ、なんだかわがんねくて、いやぁ寝がねしたぜぇ(寝られなかった という方言)。聴こえねがったが?」

「いやぁ、聴きつけねがったなぁ」と言って家により、母に尋ねると「ゆんべ聴こえたさなぁ」という。
なんだか、5秒間隔ぐらいで、一定の金属音のような音だという。
不思議に思いながらも、その日は終わり。

翌日の夜、隣の町内の会長さんがやってきて、「なんだか、ずうっと一定の音がまた聞こえて来て、あちこちの家から、みんながら聞かれんなだげんど、わがんねが?」
というわけで、外に出て耳を澄ましてみると「聴こえる、聴こえる。」

水車が一定の回転をして、きしみ音とも何とも言えぬ微妙な音がする。
二人で、町内の外れまで、音源を探して歩いたら、はずれの方の国道に近いところが一番よく聞こえる」

あそこは、溜め池と畑があるから、「○○さんのところで機械的な音を出して、動物除けにしったんねが」ということにして、夜も遅いし翌朝に確かめることにした。

翌日、町内会長さんから「駐在さんに相談して、いろいろ調べてみたら鳥だど」という連絡があった。
へぇ、あんな薄気味の悪い、一定のリズムで、相当長い時間、しかも夜に、鳴く鳥がいるんだなぁと感心してしまった。

それで、ネットで尋ねてみたら4人から返信が来て、そろって「それは鵺(ぬえ)でしょう」ということだった。
丁寧に「動画」のサイトはっ付けてくださって、聴いてみたらまさにそれでした。

トラツグミという鳥なんですね。
両親も「聴いたことねがったなぁ」と何度も「ぬえ」「トラツグミ」と復唱してました。

今までも、いなかったわけではないのでしょうけど、ねぇ。
気がつかずにいました。

画像は全く関係なくて、戸が閉まっているとガラス戸の向こうで何かに取りつかれたかのようにガラスを引っ掻いてアピールするブーちゃん(ねご)でした(^^
2011.07.05:dentakuji:[なあまず日記]