このお堂は、ちょうど東を向いていて、山の端から射し込む朝陽が飛びきり気持ちよいのです。
5時半前、よっちゃん堂さんがもう支度を終え、地元産直に出品のため帰って行った。
いやはや、ほんとにありがとう。
と、入れ替わりに早朝一番の参拝の方々が見えられた。
今年も昨年と同じ皆さま。
「ガ~ン、ガ~ン、ガ~ン」と鰐口を叩く音。
それからしばし、毎年常連の早朝参拝の方々が続く。
ご精進でお参りする、というのがこのお不動さまに昔から参拝している人のお約束。
早朝だと、うっかり食べてしまったということが無いので、一番安心してお参りができるというもの。
![](http://samidare.jp/dentakuji/box/IMG_3133-2.jpg)
夜の柴燈護摩を終え、大きな山を越えた感がある。
けれど、朝お参りをして、午前10時からご祈祷で、この祭りは成満する。
私自身の修行でもあるのだ。
わずか一週間ばかりのご精進生活ではあるのだけれど、それでさえ、何か心身ともにさっぱりした感があるものだ。
そしてこの日の午前中、地元コミセンの講座で奥の御滝へ自然観察に行かれる一行40人ぐらいの方が訪れた。
ここを初めて訪れる方もあるだろうから、知っていただいただけでも、ありがたいのかもしれない。
本当の御滝参りは、こちらでぜひ行ってみたいものである。
午前のご祈祷を終えて、お昼頃で参拝者が途絶えた頃から片づけ作業に入る。
![](http://samidare.jp/dentakuji/box/IMG_3131-2.jpg)
多くの人の協力を得て、二日間のお祭りを無事に終えることができた。
住職が登山(不動堂に来ること)ができなくなって2年目。
はたして、ちゃんと務めることができたのだろうか、しっかり、向き合うことができたのだろうか…。
課題はいっぱい。
また、来年も続けることができるように、精進しなければならない。
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