人々は住まいの中で愛を育み、子供を育て、家族の絆を深めます。
住む人に優しさや安らぎをもたらし、明日への活力や将来の希望をも与えてくれます。
家は人や家族の人生にとって、最も大切な場であり、幸せの器でなければならないのです。
しかし現実はどうでしょう。
自分が思い描いていた良い家にめぐり会い、快適な住まいを
実現している方は非常に少ないのではないでしょうか。
マイホームは人生を左右するくらい大切な、
しかも何千万という大金を支払う生涯最大の買い物なのです。
それ故、絶対に失敗は許されません。
家づくりを検討される方の多くは、まず住宅展示場に足を運び、各メーカーのモデルハウスの間取りや外観、大体の価格等の比較を始めることでしょう。
そして手元に集めたパンフレットには皆さんもよく目にする様々な謳い文句が並びます。
『高気密・高断熱』、『高性能住宅』、『長寿命住宅』、『健康住宅』、
『省エネ住宅』、『環境に配慮した住宅』・・・・。
どれもこれも表面上はごもっともで納得させられそうですが、
本物かどうかは実際に住んでみないとわかりません。
結局は対応がよかった営業マン、予算に合いそうなメーカー、
知名度があり安心できそうなメーカーと絞られ、
『たぶん良い家ができるだろう』と期待を抱き、
何となく依頼先を決定する方が多いのではないでしょうか。
住宅に限ったことではなく、世に流通するあらゆる商品、サービスには
必ず売る人と買う人が存在しており、売る側は売るために当然工夫をします。
また、どんな物や商品にもメリット、デメリットがありますが、
売る側にすれば短所はなるべく伏せ、その商品の有利性を最大限に訴えるのが一般的です。
そのため、豪華な展示場やカタログ、営業マンのセールストークには
隠された問題点がなかなか見えてこないのです。
これから家を建てる人は、決して外見上のイメージや価格に惑わされることなく、
隠された真実を見抜くだけの知識を持たなければ
本当に良い家にたどり着くことはできないのです。
建てられた後で住み心地の悪さに気付いて後悔してもどうにもならないのです。
『暖かいといっていたのに寒い』とか、
『アトピーやぜんそく、花粉症が改善するといったのに以前と変わらない』
『シックハウスの不安はないといっていたのに体調がすぐれない』
等といった話をよく耳にしますが、クレームをつけたところで
『人それぞれ感覚が違います』
『人によって体質が違います』
というような何とも悲しい答えしか返ってこず、
結局はしょうがないといって諦め、我慢しているケースが多いようです。
本当に良い家とは
『いつまでも強く』
『いつまでも快適に』
『いつまでも健康で』
『いつまでも省エネ』
を実現し、
≪いつまでも家族全員が幸せを実現できる家≫なのです。
そしてこれらの条件が10年、20年といった短期間ではなく、
お孫さんの代まで継続できる家こそが
21世紀に求められる本物の長寿命住宅・健康住宅であり、
地球環境にも貢献し、
高齢化社会にも対応する住宅となるのです。
人々が持つ『良い家に住みたい』という願いはいつの時代も変わらぬ願望です。
そして、ようやくその願いが真の意味で叶えられる時代を迎えました。
本当に良い家に住みたいと願っている方は展示場に行く前に、
この本をぜひご一読いただければと思います。
つたない表現や文章で、読んでいただくお客様へ
的確にお伝えできるかという不安はありますが、
少なくとも家に対する考え方や捉え方、
隠された真実をご理解いただくことによって
『本当に良い家』づくりへの第一歩になると確信する次第です。