「イデアルグリーン」原材料ができるまで
イデアルグリーンは、熟成スギ樹皮(99%)をパウダー状に加工した土壌改良材です。使い方は簡単! 古い土に混合すれば、フカフカ元気な土に再生することができます。粘土質の土に混ぜれば、通気性や 透水性が向上し、肥料過多に陥った土壌を健康な土壌に戻すことができます。もちろん、ご家庭のプラ ンターの土だって同様に再生します。 では、そのイデアルグリーンはどのような工程で製造されているのかをご説明しましょう。ホームペ ージには製造工程の項目がありますが、それをより詳しく補足してまいります。 ① 山で伐採したスギは、枝を切り落とし、一定の長さに切断し、工場に運搬されます。 ② 工場では、切り出された原木を太さや質などによって選別し、一定期間山積みして乾燥させます。 ③ ある程度乾燥した原木は、皮むき作業に入ります。皮むきは、リングバーカーという巨大な機械を 使って行いますが、ちょうど大根の皮をむくようなイメージでスギの丸太を回転させながら樹皮をむくのです。 ④ 皮むきの作業で、できた白木の丸太は製材所に送られ、主に建材として商品化されます。 商品化できなかった部分はパルプやチップとして利用され、最後に樹皮だけが取り残されるのです。 ⑤ ここで、ようやくイデアルグリーンの原料である樹皮ができるわけです。 使い道がなかった樹皮は製材所の敷地内に山積みされ、焼却処分されるその日まで堆積・放置されるわけ ですが、実は日本全国どの地域も焼却能力が追い付いてない。樹皮は累積する一方なのです。 そして、長いものでは5年以上も放置された状態なのですが、その間に空気に触れることがなく、一定 の水分を含んだもの、つまり堆積された樹皮山の最下層の奥、この部分は腐熟が進み黒褐色で ふにゃふにゃ・ぐちゃぐちゃの状態に変わります。これこそが、イデアルグリーンの原材料となるわけです。 しかしながら、多くの製材所ではスギ、ヒノキ、マツ、広葉樹などの樹皮をひとまとめにして堆積しています。 これではイデアルグリーンの原料にはなりません。 イデアルグリーンの製造に当たっては、その源流ともいうべき製材所で出される樹皮の選別と 区分堆積(スギ樹皮だけを別の区画に集積)も製造ラインの一部として管理しています。 そうして腐熟したスギ樹皮だけを弊社の発酵促進庫に運び込み、一定期間寝かせてから粉砕作業に入ります。 ここまでが、イデアルグリーンの原材料ができるまでのお話です。 次回は、最終的に製品化されるまでの作業の流れや製品の特長について記してみたいと思います。
2018.03.03