まず大前提として、太陽光発電や蓄電池の電気は直流(DC)です。
一方、家庭内のコンセントで使う電気は交流(AC)。
この差を埋めるために必要なのが「インバーター」です。
① インバーターとは?
直流(DC) → 交流(AC)に変換する装置
家庭で家電を使えるように電気の形を変える役割です。
実はパワーコンディショナ(パワコン)も広い意味ではインバーターの一種で、電気の向きを整えて使える形にしています。
② 従来のパワコンの課題
昔のパワコンは、「直流 → 交流に変換するだけ」の機能でした。
しかし太陽電池と蓄電池はどちらも直流電源のため、
・太陽光用のパワコン
・ 蓄電池用のパワコン
と2台必要な時代がありました。
蓄電池と太陽光を直接つなぐ仕組みがなかったからです。
③ ハイブリッドパワコンとは?
太陽光発電と蓄電池の両方を1台で管理できるパワコン
従来不足していた直流同士をつなぐための「電圧調整(DCコンバータ)」機能が追加されています。
そのため、太陽光(DC) → 電圧調整 → 蓄電池(DC) → 必要に応じて交流(AC)へ変換
といった電気の流れを一台で最適に制御できるようになりました。
結論
インバーターは“直流を交流に変える装置”そのもの
ハイブリッドパワコンは“太陽光と蓄電池を一台で扱えるよう進化したパワコン”
つまり、ハイブリッドパワコンはコンバーター機能を含んだ、より多機能なパワコンだと理解すればOKです。
一方、ハイブリッドインバーターは、ほぼ同様の機能ですが、系統連系をしないことから区別しています。

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