生き急げるうちは生き急いだ方がいい
30歳という音楽界では異例のスロースタートを切った スガシカオ 。 高校卒業後、普通のサラリーマンになった。 ミュージシャンを目指し、会社を辞めたのは28歳の時。 それからメジャーデビューするまでの2年間は、経済的に窮迫していた。 そんな状況だったが、音楽に対しては絶対的な自信があったという。 根拠はないけれど、「音楽界がこの俺を放っておくわけがない!」と。 「プロで飯を食っていける人は、周りの人が放っておかないと思うんです。 だから、プロを本気で目指すのであれば、自分の作品をどんどん周りに見せたり聞かせたりすること。そうすれば、評価はやがて現れてくる」。 「僕は曲を作るとき、いつも自分を激しく追い込みます。自分を追い込んでいくうちに、瞬発的にいいものができるんです」。 人間、生き急げるうちは生き急いだ方がいいと思うんです。体力があり、才能があるうちは、休まずにがむしゃらに走っていっていいと思います。 28歳からの再スタートというのだけは自分とかぶっている。 才人は自分で追い込めるが、凡人は追い込まれてハードルを越えられる。 自分を甘やかすか、厳しい環境に置くかも自分の意思である。
2009.07.29