「子どもの中にある本来的な自立性」

 大人は、すべてについて、子どもより上だと錯覚しやすい。
子どもというのは、最初は何にも知らなくて、大人の指導によってだんだんと成長し、自立力や判断力を獲得してくるものだと思いがちだが、子どもは本来的に自立性は最初から持っているものだ。
子どもは澄んだ目で物事を見ている。そういうところを、大人は避けているフシがある。
澄んだ目で見られると、こっちの中途半端な生き方が脅かされるわけで、子どもの目に気づかないふりをして、とばしてしまう。
おびやかされるというのは、それによって成長するよい機会でもあるのだが、成長するのはしんどいことなので、自分のことは置いといて子どもの成長ばかり期待する。大人は上位で子どもは下位だと決めてしまうほうが楽だから。

(こころの天気図より)

2006.10.14:反田快舟:[仕事の流儀]