スポーツの解説を聞いていると「精神力」という言葉がよく出てくる。
スポーツに耐えることを期待しているのは、日本人は人生全般についても耐えることが好きなためではなかろうか?
勝利を得るためには、耐えや苦しみがなければならないと思っている。
人間の精神の力はもっともっと豊かなものであり、例えば「イマジネーション」こそ人間の「精神」の働きそのものではないだろうか。
「耐える」ことだけを精神力と思う日本のスポーツマンの訓練法や人生訓が、イマジネーションという豊かな精神の働きを破壊していないか反省してみる必要がある。
(こころの処方箋より)
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道草によってこそ「道」の味がわかる
子供の頃、道草をしてはいけません。とよく言われたものである。しかし、子供にとって道草ほど面白いものはなかった。
道草をせずにまっすぐ家に帰った子は、勉強をしたり仕事をしたり、マジメに時間を過ごしただろうし、それはそれで立派なことであろうが、道の味を知ることはなかったというべきであろう。
生き方の道として、目的地にいち早く着くことのみを考えている人は、その道の味を知ることがないのである。もっとも、道草によってこそ道の味がわかると言っても、それを味わう力を持たねばならない。そのためには、それを眺める視点をもつことが必要と思われる。
(こころの処方箋より)
道草をせずにまっすぐ家に帰った子は、勉強をしたり仕事をしたり、マジメに時間を過ごしただろうし、それはそれで立派なことであろうが、道の味を知ることはなかったというべきであろう。
生き方の道として、目的地にいち早く着くことのみを考えている人は、その道の味を知ることがないのである。もっとも、道草によってこそ道の味がわかると言っても、それを味わう力を持たねばならない。そのためには、それを眺める視点をもつことが必要と思われる。
(こころの処方箋より)
