「アトリエ・コロボックルの森」のブログ

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 紅餅から紅を出すにはアルカリ水が必要ですが、木質化したアカザを燃やした木灰を水に溶かしたものが良いと言われます。
 アカザは雑草として春に除草されてしまいますが、一方でアカザは子どもの知恵の神様と言われる文殊尊に奉納して知恵を授けていただくという伝統行事があります。さらに成長の早いアカザは夏には1~2メートルほどにも成長し木質化します。これを加工して杖にします。このアカザの杖をあの芭蕉も良寛も使ったと言われます。
 なかなかアカザが見つからず困っていたところに、教室の生徒さんが運んできて下さいました。
 

 アカザとシロザ
 シロザが原種と言われ、シロザは川原などに繁茂していますが木質化はしません。葉の茎に近い部分が赤く秋には穂も赤くなり木質化するのがアカザです。

 紅花摘みと同時に始めた「紅餅」作りの作業は、乾燥まで約一ヶ月余を要しました。
 そして、出来た乾燥紅餅と生の花を比べると、その重さの比は十分の一にも満たないのですから、「紅一匁、金一匁」と言われたその価値を、種まきから紅餅にするまでの作業を通して、身をもって知ったように思います。
 
 涼しくなったら、宝のような紅餅で紅花染めと口紅作りに挑戦してみたいと思います。
 そして、本来の目的であった人形創作でのコラボに生かしたいものです。


 この夏は紅花三昧となりました。
 割と緩やかな農作業から一転!
花摘みが始まると、早朝の花摘みが3週間ほど続きました。メンバーのほかに
アルバイトの方もお願いしての人海戦術です。約100キロの収穫でした。

 更に手間のかかる紅餅つくりについては次回に載せたいと思います。


教室風景

季節の移り変わりは、生徒さんが持ち寄って下さる花々やお茶の友で一目瞭然。
この時季は花も野菜も皆夏カラーです。

 「制作の合間に」
 葉っぱのトゲトゲが少し硬くなり、いよいよ紅花らしい形状をなしてきました。

 数日前、草取りをして追肥をしてきました。
 炎天下での2時間程の作業に、農家の皆さんのご苦労を思いました。
 そして、どこまでも青い空と広がる緑に、心身が癒されました。
 間引いた紅花は、おひたし、てんぷら、胡麻和えなど様々に楽しめますが、茹でる時の匂いは、紅花独特です。調理すれば気になりません。
 今日は、炒め煮にごまを振ってみました。おいしいですが、花とのギャップを感じます。
 

 先日、筍狩りに実家の山に出かけました。
 淡竹(ハチク)という筍ですが、孟宗筍より遅い時期に出てきます。

 「目に青葉 山ホトトギス ・・・」初鰹に替えて筍ざんまいを思う存分
 楽しみました。(筍飯 てんぷら 木の芽和え 
                 様々な食材との炊き合わせ・・・)

 
 自然に抱かれての息抜き、気分転換は、制作のモチベーションに大いにつ
ながります。  

「人形制作 維馨尼に想いをよせて(良寛紀行)」

 史実と妄想を混在させながら維馨尼の存在を熱く語る良寛研究家の想いに動かされ、長いこと温めての与板の旅であり維馨尼の旅を終えて、一ヶ月余りが経ちました。大げさですが、制作の舞台が一つひとつ整いつつあります。
 旅で新たに知り得たことや感じたことから、私なりの妄想を膨らませて制作に取り掛かりました。

 「制作プロセス①」
     発泡スチロールから芯を削りだします。

 紅花の種を蒔いてから一ヶ月が経ちました。ようやく、紅花らしいギザギザの本葉に成長しています。
 上山のアトリエに行く途中なので、行くたびに立ち寄って、葉っぱに声がけをしていきます。

 東日本大震災の復興のシンボルとして、この春に宮城県多賀城駅の隣にオープンした複合型図書館を訪ねました。3階建てで、ビル内には様々なスペースの図書館の他にレストランや書店などもありました。
 GW最中とあって、とくにキッズコーナーが賑わっていました。
 そのコーナーの絵本棚に、「人形絵本『コロボックル・こどものすきなかみま』」を見つけました。ここで、自分の絵本に遭遇したことに、ちょっと嬉しいような気恥ずかしいような気持ちになりました。


 早春の蘭を愛しむ良寛の詩歌がありますが、気高くも華奢な春蘭を維馨尼の面影と重ねて詠んだという説があります。
 その説が事実かどうかは別問題!春蘭に包まれてさらに妄想を重ねてみたいと思っていました。
 早速に、教室の生徒さんが、春蘭を届けて下さいました。しばらくは、朝な夕なに春蘭の佇まいに触れてみたいものです。

 旅の前に、長岡市支所の担当の方に、懇切丁寧に案内をしていただき、スムーズに与板の旅をすることができました。
 徳昌寺さん、まちの駅さんに、リアルタイムで桜情報をいただきましたので、維馨尼桜の見頃に間に合うことが出来ました。
 そして、そこかしこで、地元の方からパンフだけでは知りえないお話をお聞きできて、貴重な情報を得ることができました。
 お世話になりました方々に感謝いたします。

 与板には、直江兼継の居城だった与板城跡と本与板城跡がある。この二つの山城に沿うように「天地人通り」があり、1.5キロの両端の与板城側には「兼継門」と本与板城側には「お船門」が建っている。廃止された長岡鉄道の線路の跡に、2010年に遊歩道として造成されたことや、nhk大河ドラマ「天地人」が放映された翌年だったことなどを、「まちの駅与板」の方に教えていただいた。
 
 他にも兼継・お船に関する観光スポットがあり、ヨイタ(与板)はアイヌ語であるという一説にはアトリエ・コロボックルの森との因縁も感じて、まだまだ、寄ってみたいところがあったが、この度は良寛と維馨尼についての取材だったのであきらめることにした。

楽山苑にある楽山亭は、維馨尼の実家、当時屈指の豪商大阪屋三輪家の別荘。
苑内には、良寛が維馨尼に宛てたという「天寒自愛」の碑がある。
「天寒自愛」とは、徳昌寺で経典を購入することになり、その資金調達のために、
江戸に托鉢に出かけるという維馨尼を気遣っての手紙だと言う。

与板の名物
 手のひらに余るような大きさの大判焼き=粉っぽくなくておいしかった。
 お船ラーメン=直江兼継の妻船に因んだ、地元の豆乳入りのやさしいスープが美味
 

良寛の真の思い人は、維馨尼であると語る、数人の研究者がおります。
その一人吉井和子氏が、「維馨尼桜」と命名した枝垂れ桜が、長岡市
与板の徳昌寺の近くのお蔵池のほとりにあることを知り、出かけてき
ました。勿論、人形創作のための取材の旅です。

徳昌寺は、NHK大河ドラマ「天、地、人」の直江兼継の菩提寺でもあります。

 白鷹町の紅花を咲かせる会のスケジュールに沿いながら、4月14日と15日の二日間に渡って種まきをしました。
 一晩水に浸して消毒をしたものを種まき機で撒き、その後を熊手のようなもので軽く土をかぶせる作業をしました。
 日ごろの運動不足の解消になりました。
 

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