火起しでっぽ 〜キャリアネットワーク〜

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東北大教育哲学教授から、晩年は宮城教育大学長を務められた、
「林竹二先生」のことを思い出しました。ご存知の方も多くいらっしゃることでしょう。


手元に1981年初版の『問いつづけて〜教育とはなんだろう』の著書があります。
そこには当時74歳の御高齢にもかかわらず全国の小、中、高等学校の現場に入り
授業を実践された様子と授業を受けた子どもの真剣な表情の写真が掲載されています。


・子どもはみんな勉強したがっている
・子どもの欲求にこたえる授業
・教育への絶望の果てに
・子どもと共に生きる(教育とはたましいの世話)…

広く読まれたこの本に多くのヒントがあるように感じています。
教育者として「学ぶ」ということを働きかけ問い続けた方です。

〜「這えば立て、立てば歩めの親心」というようなことを言いますけれど、あれはいくら親心があっても、それだけで、立つことや歩くことを教えることはできませんね。子ども自身の中に、這っている時にすでに、もう立ちたいという欲求がある。それから大変な努力をして何べん失敗してもへこたれないで、やっと立つことができた時には、内部からわきあがる、深い所からわいてくる喜びがある。そういう内部からの衝迫とか、成功した時の喜びみたいなものの裏づけがなかったら、ほんとうに人間が人間になるために学ばなければならないことを学ぶことができない。私は、学問というものは、いちばんふかい根のところでそういうことにまで繋がると思うんです。〜

自分の判断のもと、自分の考えをしっかりと発信する。
認められず自信のない子にとって「判断」も「発信」もできなければ「選択」はもっと遠い話ですよね。
世間ではおそろしい事件が身近で多発していますし。不安がつきまとう悲しい時代になりました。

ミーファー
2006.06.07::count(1,900):[メモ/オススメの本]
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