火起しでっぽ 〜キャリアネットワーク〜

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2005年3月12日、演題は「今、行政がおもしろい!」。講師はもと三重県知事で今は早稲田大学大学院の「公共経営研究科」教授の北川正恭氏。
普通の政治家の顔ではなく、プレゼンの仕方も人間力をベースにして、すばらしい方と受け止めました。
内容のポイントは、今までの行政の実態とそこから出てきた「マニフェスト」とその普及の現状が主です(三重県庁の改革の話が多く出ました)

詳しい内容は『生活者起点の「行政革命」』(株式会社、ぎょうせい・1905円)という本に書いてあって、私も購入し、サインしてもらいましたので、別の機会に紹介したいと思います。

今日は話の中にありました下記の文章のみ紹介します。

●『北京で一羽の蝶々がはばたいたら、ニューヨークでハリケーンが生じる』

〇「複雑系の理論、カオス理論でよく語られる例え話でる。蝶々のはばたきというごくわずかな気流の乱れが、巨大な嵐を引き起こす。ミクロの”ゆらぎ”が予想をはるかに超えたマクロの変化をもたらす。そのような意味である。ノーベル化学賞を受賞したイリヤ・プりコジンはいう。ある生態系が淡々と動いている間はその生態系を構成する分子は隣の分子しか見ていない。したがって、いつもあること、昨日の続きが今日もあるという、同じ文法によって支配されている。しかし、この生態系に突然異質分子が猛スピードで入り込むと、その生態系はその時から新しい文法によって支配される。即ち異質分子によってその生態系を構成する分子がハレーションを起こし隣だけでは別の分子と化学反応を起こすことによって、新しい文法に支配されてゆく。」という文です。

○彼は今本気になって「マニフェスト」の普及に取り組んで日本を変えようとしているのです。「ムーブメントが世の中を変える。皆が蝶になってはばたこう!」ということだと思います。

○キャリア形成の普及を「マニフェスト」に置き換えてみたらどうでしょう。私は3年前にある小論文に「キャリア形成は世直しに通ずる」と書きました。「自己理解」「価値観探し」等がひとり一人の生き方に新しい風を送れそうな予感がしたからです。今も力不足の蝶々ですが、論文に書いた時と同じ考え、同じ気持ちでやろうとしています。仕事で人前で話すときは「世直しに通じさせたい」という意を思いを忘れずに、老いぼれた羽をはばたかせているつもりですが、風力不足で思うようにいきません。
北川さんは「知識の余剰の必要性」を力説しました。余剰がないとムーブメントは起こせないということです。我々の知識はどうなんでしょう?キャリアカウンセラーといえども人の生き方に大きく関与していきます。宮城先生は「メンタルよりもキャリアの方が大事」という経験をアメリカで経験しきたそうです。

by 長朗


2005.03.26::count(1,912):[メモ/講演会報告]
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