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▼『キャリアショック』

先日気仙沼でもご紹介しましたが、現場で活用できそうであるという視点からあえて再度まとめてみました。

1.「計画された偶然性」(Planned Happenstance Theory)
「変化の激しい時代には、キャリアは基本的に予期しない偶然の出来事によってその8割が形成されるとする理論。そのため、個人が自律的にキャリアを切り開いていこうと思ったら、偶然を必然化する、つまり、偶然の出来事を自ら仕掛けていくことが必要になってくるというのだ。」 これまでのキャリアカウンセリングが、答えさきにありきであるのに対して、プランド・ハップンスタンス・セオリーでは、プロセスに重点を置いたカウンセリングが重要になる。(※ キャリアに関する常識的知識になっていると思います)

2.偶然を必然化する行動・思考パターンの5つの特徴
@好奇心: いま、自分が持っている具体的な目標に直接、必要であるかどうかにかかわらず、多種多様なことがらに広く好奇心を持つこと。
Aこだわり: 一度、計画を立て、実際に進めてみて、その結果、うまくいかなくても、ある一つのテーマについて長期にわたって、一定のこだわりを持つ。自分の考えや価値観に、根底の部分でこだわりを持ち続ける。
B柔軟性: 環境がどのように変わっても対応し、今の具体的計画にとらわれず予想外のチャンスも活かすことができる。
C楽観性: どのような結果になろうとも、自分のキャリアにとって、それなりに役立つ部分があったとポジティブにとらえることができる。
Dリスクを取る: 変化が激しく、先行きの見えない時代には、自らリスクを取らなければリターンは少ない。受身でもリスクは向こうからやってくる。(※ 私は好奇心を特に強調しています)

3.個の自立・自律
@仕事のサイクル: WHAT(課題の発見・提起)→ HOW(課題を分解してやり方を考える)→ DO(実行する)→ CHECK(結果を検証する) → WHAT
A「自立」: WHATを自分で作れるようになること。
自分の仕事においてWHATをつくることができない人は、キャリアも自分で作ることができないし、人生そのものもデザインできない。
ジョブデザイン、キャリアデザイン、ライフデザインはすべてリンクしており、そこに共通しているのは「WHAT構築能力」である。
** 20代〜ジョブデザインにおけるWHAT構築から始める
** 20代後半〜徐々にキャリアデザインにおけるWHAT構築を意識する
** 30代〜ライフデザインにおけるWHAT構築へと少しずつ統合していく
B「自律」: WHATをつくり、サイクル全体を自分で回していくことが出来るようになると「自律」のレベルになる。つまり、自立ができて、初めて自律が出来ることになる。

著者: 高橋俊介
出版社:東洋経済新報社
発行年月: 2000年12月
定価: 1,500円(税別)
by長朗


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2004.12.07

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