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▼『就職がこわい』の紹介文を読んで

長朗がお書きになった紹介文一気に読ませていただきました。
著者の香山リカ先生はよくメディアにも登場する方なので知らない方のほうが少ないかもしれませんね。
私は精神科医でもある彼女独自の鋭い批評が個人的に好きなので、ついつい雑誌で彼女を見るとコメントを読んで、「なるほど・・・」と感心してしまいます。

今日の紹介文は自分が昨日カウンセリングを行ったこともあり、すごく考えさせられました。

まず、1での「あきらめ」というキーワード。
納得です。
全ての段階で目の前に置かれた状況から逃げた結果、無業になる。
彼らはきっと就職活動においてこの先起こりうる事柄(緊張する場面,自身の無力さ,どうしていいか分からない恐怖,周りから取り残される焦り・・・等)が恐くて恐くて前に進むことが出来ず、放棄することしか選択がないのかもしれません。

3での『絶対内定』でもなるほどと唸ってしまいました。
杉村氏の熱さはぴか一で、自分を究極なところまで追い込ませるぐらいやって勝ち取っていけ〜というイメージがあります。
それも一理わかるのですが、自分が学生と同じ立場だったらゴールに辿り着くまでに倒れるか,リタイアしてしまいます。
これは大人にも言えることなのか、よく自己啓発系のセミナーでも拳を突き上げてテンション高くなっていますよね(笑)
これにはやはり向き不向きがあるので、香山氏が述べているように個々の性格も把握し、内的・外的な全ての問題を引き受けるところまで係らなければいけないのでしょう。

4:「就職は自分探し」「あなたにとって働くとは何か、まず考えてみよう」といったメッセージの影響を受けて、かえって就職に二の足を踏んでしまう若者も、
それを実践したのにいっこうに就職にむすびつかない若者も少なくないのが事実だ。

これには反省。意識の認識化・向上化のために良かれと思ってやっていることも裏目にでる。確かに大人でもはっきり分からない人もいるだろうし、今まで一度も考えたことないようなことを急に言われたら戸惑うのは当然でしょう。
では、どうすればいいのか???難しいですね。。。

5:ある高校の進路指導教員の言葉
「生徒たちは、私らしさだとかやりがいを求めています。しかし私ははっきり言っています。『やりたいことは仕事が終わってからやれ。
自己実現だとか私らしさを求めるな。食うために働け』

こちらにも反省。でも、どうなんでしょうか?
指導する側の意見がバラバラだと生徒側もどちらの言い分がいいのか分からなく
なりそう。
かと言って、全て同じ意見になるわけでもないですし・・・

こう見ていくと理屈では分かっていることもありますが、無業者において実際問題すぐに改善できる方法は少なく、ますます深刻化が進むのではないかと思います。
ただ、キャリアカウンセラーはカウンセラーと付いているだけあって、若者の内面に抱えている問題を解決していこうという更なる真剣に取り組む姿勢が必要なのでしょう。
私自身の姿勢がまだまだと反省しました。。。。


また新たな気付きを与えてくださいまして、どうも有難うございました。

by アロマ姉ぇー
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先日、ある短大で4名のカウンセリングをしてきました。
うまくフォローしてあげないとニートになっちゃいそう、という人もいました。
「自分自身に対する不安(自信のなさ)」というのが陰に感じられますね。
「曖昧な不安」を「はっきりした不安」には変えられたと思います。

かつて30名くらいの有志で「国際理解教育をいかに推進するか」、という勉強会を行なっていました。
その中で一番最初のテーマとして選んだのが「セルフエスティーム」だったことを思い出しました。

人は18歳までに平均1440000回ものネガティブワードを浴びている、という
報告があります。
平均よりずっと少ない人もいれば、ずっと多い人もいることでしょう。
小さな成功体験によって、それをはねかえせるだけのものを培っていればいいのです
が・・・。

子育て中の親のかかわりが大きいですね。

by カンジ
2005.07.25

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