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▼佐藤初女さんの講演を聴いて
岩木山麓にある「森のイスキア」主宰の佐藤初女さん(84)をご存知の方も多いことと思います。
そこを訪れた心を病んだ人が 初女さんの にぎった“おむすび”でたちまち元気になる、という今や伝説の方。
地元の食材でもてなし悩みや苦しみを聞いてあげる、という。
昨日は、数年来の念願であった初女さんご本人にお会い出来る機会に恵まれました。
今回は映画「ガイヤシンフォニーU」上映とトークセッション「佐藤初女さんの“食”と“言葉”が伝えるもの」という2部構成でスローフード協会主催のものでした。会場には比較的若い人でいっぱいでした。この映画を2度も観られたという「長朗」さんと、「主婦しすぎ」さんも来られてました。
生き方そのものが利他主義である生の初女さんは、想像以上に物凄い人であると同時に、驚く程にフツーの感性を持ち続ける普通のおばあさんでもありました。
お顔映えする緑のスーツ姿でしたが、いつも そうされているようにきっとどなたからの頂き物。お料理の取材の際には大きな指輪もする。そうすると贈ってくださった人が見て喜ぶからという理由。
何の資金もないところから始めて、諸々提供してくれる周囲に支えられ、日々開放している「森のイスキア」で全国から訪れる人を迎え入れているのですが、なさっていることは“心を受け止める”ことに徹するカウンセラーそのものでした。
昨日の私は無我夢中で…一夜明けて、感動がとまりません。
印象に残った言葉は、
「私ね、忙しいという言葉は あまり好きでないの」
「そばにいて共感し、受け止めることで、その人自身が解決方法を見つける…。それを一番大事に思っています」
「私の尊い体験の中から確信を持ってお話させていただきます」と。
今まで過酷な運命を生き抜いてこられてのお言葉でした。
著書の最後には「一事に徹すれば万事に通じる」とありました。
by ミーファー
画像 (小 中 大)
2005.06.13
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