年だからでなく年がいもなく

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NPO法人「いずみの会代表」中山 武  草思社

本屋の棚から衝動的に選んで購入した本である
読んでみると所属しているNPO法人「ガン患者学研究所」と同じように、ガン患者の団体の代表が著した本であることがわかった

名古屋に本部があり、全国700余りの会員を有して活動をしている団体である
読み進めて行くと、「ガン患者学研究所」の月刊誌「いのちの田圃」や代表の川竹氏が述べていることとほとんど同じことを述べていることに気づく

すなわち
・ガンは本来、治る病気である
・「ガンの常識」を捨てる
・ガンになった原因に気づく
・心の絶大な治癒力を知る
・3大療法にすがらない
・5年生存率も余命宣告も信じない
・玄米菜食を徹底する
などである

読み進めていくと安心感が生まれる
医療の世界で言うとセカンドオピニオンから、主治医の治療方針は間違っていませんよ、という示唆をもらったようなものである
今まで川竹代表や「いのちの田圃」から提供された情報を元にして自分なりの療法を行ってきたが、そのまま実行を続けなさい、という後押しをしてもらったような感じである

この本で特に印象に残った記述は下記の2点である

1つは「お金をかけずに治療を目指す」というところで述べられている
最近の免疫療法などの最先端治療には、150万も250万もかかるというが、最先端治療も3大療法も、ガンの原因を排除していないから再発・転移の可能性はかなり高い
患者は「巨費を投じて作られた巨大な装置や機器で治療するのだから治るはずだ」
「大金を払って、最高の治療を受けるから治るはずだ」
と思い込んで先端治療にすがっていく

ガンの治療とお金の額は全く関係ない。ライフスタイルを変えるという、あまりお金のかからない方法を薦めている。心の改善と食事の改善と散歩などに特別の経費はいらない。だから誰でもすぐにできる対策だし、やって害のあるものでもない

2つ目は「最先端治療もあてにしない」と言う見出しで述べている
テレビなどで紹介される「陽子線」療法(費用250万)やラジオ波焼灼術や免疫細胞医療(費用約156万)などは小手先の技術でしかない
ガンになるにはなるだけの原因がある。その原因(ガン体質やガン性格)には全く目を向けていない

国や医師の先生方が見当違いなことに総力をあげて取り組んでいる
私達はもちろん医療には素人で、素人の集まりの会である。しかし「ガンを生き抜く」事に関してはプロである
その姿勢で、それぞれに原因を探りだし、自分の力でそれを排除しているから治っている〔生き抜いている〕という結果を出している

以上のような情報は「がん患者学研究所」からも発信されていた情報であるが、この本でさらに鮮明に受け取ることができた

先端医療については、末期ガンになって打つ手がないとわかると、すがりつきたくなるが、ガンをつくった原因となっている自分の心の癖の改善や、食事療法、運動療法などに真剣に取り組んでも良さそうである
先端医療については今後も継続して学習を深めていくだけでいいのではないかと思う

所属している「ガン患者学研究所」から常日頃貰っている情報と同じような情報を盛り込んでいる本であるが、書き手が違うとまた印象が違ってくる
著者の中山氏は患者の体験を基にして、患者目線で淡々と記述しているのが好印象である
1時間くらいで一気に読み通せた本であるが、ガン患者として得るものが多かった本である


2010.09.03:choro:count(4,030):[メモ/健康]
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