年だからでなく年がいもなく
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加茂水族館の館長
加茂水族館は鶴岡にある小さな水族館です
この水族館はテレビや新聞にたびたび取り上げられ、入館者数も大きく伸びています
人気のもとはクラゲです
クラゲでは世界一の水族館なのです
水族館が経営的に危機に瀕して、展示用の魚も買えなくなったとき、水槽の中に数匹泳いでいたクラゲに客さんが喜んでくれた姿を見て、クラゲを展示してみようと決めたのだそうです
その後クラゲレストラン、クラゲアイスクリーム、クラゲ饅頭などのアイデア商売で脚光を浴びました
ちょうど越前クラゲの大繁殖による被害の報道が盛んでした
それと時を同じくクラゲを食っちまうという話ですから、「時の話題」としてテレビや新聞に報道されて、加茂水族館の名前があっという間に広まっていきました
クラゲの採集と繁殖にも取り組んで、多くの成果をあげてきました
その努力と成果が認められて、先日、「古賀賞」を受賞しました(以前に旭山動物園も受賞)
動物園・水族館協会でその年一番活躍した園・館に与える最高の賞です
このクラゲについて村上館長が「加茂海岸のクラゲ」という写真集を出しました
写真は館長自ら試行錯誤で撮影し、解説文も自分で書いています
村上館長とは山形大学の時一緒でした
重量挙部で一緒に汗をながし、国体まで行きました
その関係は今日まで続いています
それだけに彼の成功の影にある苦しみや悩みも知っているつもりです
彼は苦しくて寝られない夜が何日も続いたと話していました
そんな中で、クラゲ展示という決断、クラゲを食っちまおうというアイデアと実行、クラゲに関しての一からの人材育成などを展開してきたことを、驚きと賞賛の思いで見続けてきました
一人の男としての鮮やかなキャリアの道筋として感慨を持って眺めさせてもらっております
館長はこの本のあとがきに書いています
加茂水族館が「クラゲ展示」に本格的に取り組んでから今日まで11年間を振りかえってみると、何たって世の中には「神様」がいる、もしも「クラゲ」に出会うことが無かったら、今頃この水族館はどうなっていただろう、と想像すると、背筋が寒くなる。やはり見えない手で助けられた、と思うほかない。
彼と友人であることを誇りに思っております
彼から勇気と元気を貰っております
2008.05.21:
choro
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