年だからでなく年がいもなく

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先日の日経の一面に「働くニホン」というシリーズものの第3部「仕事の値段」という記事が掲載されました

「感情労働対価をどうはじく」という大きな見出しがでていました

「感情労働」とは、
『自分の気持ちを押し殺し、相手に合わせた言葉や態度で対応する仕事のことだ。
米国の社会学者アーリー・ホックシールドが肉体労働、頭脳労働と並ぶ第三の労働形態として提唱した』と紹介されています

続いて
『激烈な競争を勝ち抜くために企業はサービス合戦に明け暮れる。お客さんは「神様」のように扱われ、再現なく要求水準を高める。サービス産業の比重が増していることもあり、世界で感情労働は拡大。日本でも働くひとの三人に一人が多かれ少なかれ携わっているという見方がある。その現場は小売や外食ばかりではない』
とも述べられています

この後に「接客に形ある評価」という見出のもと、現場の事例が紹介され、笑顔をベースにして一日40万円以上の靴の販売実績をあげて、2800人のトップになった女性の紹介は写真入でありました

第3次産業の生産性の向上を目指していくわが国としては、接客業などの基本能力についての評価の仕組みについて合理性、科学性がもたれることは好ましいことだと思います

再就職支援セミナーでレクチャーをする場合、能力について受講生の納得の得られる説明をすることに難しさを感じています

コンセプショナルスキル、ヒューマンスキル、ソフトテクニカルスキルなどの切り口での説明ではほとんど反応がありません。慣れていないようです

今までのキャリアの中での個別の能力に関する評価が曖昧であり、客観的な評価がされてこなかったということが大きな要因ではないかと感じております

実施が決まりましたジョブカード制度の根幹をなす「評価システム」にも関係してくる事柄でもあります
ジョブカード制度導入のメリットとしてあげられている、労働市場の中での能力に関しての暗黙知から形式知への移行ということにつながっていくということです

個別能力の客観的な評価システムのなかでも「感情労働」に該当する分野での評価の在り方について感心を高めていきたいと思います




2008.02.26:choro:count(1,690):[メモ/キャリア]
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