年だからでなく年がいもなく
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「何でも見てやろう」小田実
12月13日のBSで特集番組「病床で語る小田実・残す言葉」が流された
小田実の「何でも見てやろう」が世に出たのは1961年頃だろうか
当時私は大学3年生か4年生であった
ゼミの先生が「いやー昨晩は何でも見てやろう」を読み出したらやめられなくなっちゃってねー」と眠たそうな目をこすりながら、話していたのを思いだす
「何でも見てやろうは」は当時のベストセラーになった
小田実はその後べ平連運動を立ち上げ、市民運動に走ったのはご存知の通りである
75歳で亡くなるまで市民運動を展開し、著作活動を続けていた姿が映像で映し出されていた
阪神大災害市民議員立法活動などの映像を通してその後の小田実の人物像に接し「何でも見てやろう」を読んだ当時のことを思い浮かべたのである
私は「何でも見てやろう」から、沢木耕太郎の「深夜特急」へ移り、蔵前仁一「ゴーゴーインド」前川健一「いくたびかアジアの街を通り過ぎて」下川裕治「アジアの旅人」などへと進んだ
と同時に東南アジアの旅にはまり込んで行った
もっとも私の場合はサラリーマンになってから、それも50歳を過ぎてからの旅である
インド、ベトナム、カンボジア、シンガポール、韓国、中国(2回)、タイ(2回)そして3年前にアフリカへと足を延ばした
何で東南アジアの旅なのか、と自問自答してみる
心の安らぎを覚えるから、というのが漠たる答えか
風景、匂い、家族の姿、子どもの笑顔、瞳などなどから60年まえの自分の姿が思い浮んでくる
自分探しの旅なのであろうか
2007.12.16:
choro
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