年だからでなく年がいもなく

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「林住期」
  五木寛之 幻冬舎

▼ ポイントをまとめてみますと下記のようになります

○冒頭に古代インドでは人生を四つの時期に分けていることを紹介しております
1・「学生期」 0歳〜25歳  2・「家住期」 26歳〜50歳  3・「林住期」  51歳〜75歳  4・「遊行期」 76歳以上 の4つです
○本の題名は3期目の「林住期」ですね。なぜ「林住期」を題名にしたかというと
○「林住期」は全ての人が迎える、最も輝かしい「第三の人生」である。黄金期である という主張からです
○そして「林住期」にさしかかった人間にできることの一つは「本来の自分を見つめなおしてみる」ことの必要性を述べています
○黄金期である「林住期」を支えるためには、さまざまにクリアしなければならない諸問題があるということを述べ、理想的であっても(現実的には実現には多くの課題があるが・・・)
○目標さえしっかり定まれば、できる範囲での解決策はあると力説しています
○ただしこの本では、「問題解決の具体的なノウハウ」はあえて語っていないと著者は述べています

●この本で著者が一番重要としていることは、「人生の後半をオマケと考え、峠(50歳)を越した下り坂と考える思想を打ち破ること」です

▼先日Cnetのお花見の際ご指名で「ライフプラン」の話をさせていただきました

その際私は60歳を三段跳びの踏み切り板にたとえ、ホップ(65歳まで)ステップ(75歳まで)ジャンプ(平均余命まで)の図を描いて話しました。最後はPPK(ピン、ピン、コロリ)でしたね
この本でも「林住期」はそれまでの「学生期」「家住期」をゼロにしての「リセット」「リビルド」でなく、それらを踏まえての「ジャンプ」という例えで表現し、踏み切り板までの「助走期間」が大事であると述べています。私なり創り上げた「ジャンプ」=三段跳びに例え、「助走期間」が大事であるという発想と全く同じ内容なので若干びっくりすると同時に心強く思いました

また私の場合ユングの40歳が人生の折り返し点ということでお話しましたが、この本では人生のクライマックスということで50歳をあげています
私が『人生90年時代においては「余生」という言葉はない』と申し上げましたが、上の●印のところで示していることに通じています

▼ということで私にとっては自分の考えと表現の仕方に合致する部分が多い本ですので、納得しなが
ら読み、プレゼンの内容に自信を持つことができました

▼最初に紹介したポイントに、著者の体験やブッダの話などを織り交ぜ、エッセー風にも書いていますので読みやすいと思います。50歳過ぎられた方には一読をお奨めいたします

2007.05.24:choro:count(766):[メモ/キャリア]
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▼コメントはこちら 勉強会でも飲み会でもいいですから、皆さんでお話あいしてみたいですね 面白い意見が出てきそうです

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