年だからでなく年がいもなく
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入院日記
9月24日(金)
9時半に女房と病室に入る
入院生活の案内をしてくれる看護師から「長山さん、お久しぶりです!」と突然に声をかけられる
え!と思って顔を見ると美人の若い看護師さん
あれ、誰だっけな?と思案していると「3年半前にすい臓がんで入院したとときに担当した看護師ですよ」と言ってくれる
「あのときは5月の初めで看護師になったばかりで何もできなくてすみませんでした。今は3年経験しましたので大丈夫ですよ」とにこやかな笑みを湛えながら話してくれる
大学病院特有の冷たさを覚悟していた老患者には思いがけない出会いと温かい言葉であった
今回の入院は最初から「ついてるな〜」と思い込んだ
採血、検尿、レントゲン検査など基本的検査を済ませたあとは一人ベッドの上で黙々と「トライボール」というピンポン玉を吸引する手術用呼吸練習を繰り返す
午後から病棟主治医の先生とそのチーム医師数名がそろって挨拶に訪れる
以前の印象と違って、親切丁寧に話しかけてくれる
11;45に昼食がでる
家では食べていない白米やハンバーグがでる。白米は200グラムもある
体力維持を優先して完食
午後思いがけない一人の医師が挨拶に来てくれた
3年半前にすい臓がんの手術の執刀医をしてくれたO先生である
派遣されていた山形の県立病院から任期を終えてまた大学病院へ帰ってこられたのだ
「今回同じグループとしてお世話できますから。頑張ってください」と言ってくれる
忙しい中、一介の老患者のために挨拶と励ましのために病室まで来てくれるとは有り難いこと。勇気づけられた
大学病院も変わったな〜とも思った
二度目の「ついているな〜」の思いを抱きながら眠りについた
9月25日(土)
朝一番に病棟担当医が挨拶に訪れた
型どおりの挨拶が済んだあと「長山さんは講師やカウンセラーなどいろいろやっておられるのですね」と言いだす
「え、どうしてわかりましたか」と聞くと「お名前で検索してみましたよ」という
患者の理解を深めるために生活状況までパソコン検索しているのだろうか
あるいはこの先生の趣味的探索癖なのだろうか
ブログには病院の悪口や医師への批判めいたものも書き込んでいる
今後ブログには当然のことであるが、医師も見るという前提で書き込まねば、と思う
今日は検査もなく一日中ベッドで待機しているだけ
6時と午後と夜に検温と血圧測定などがあるし、突然のように検査の指示がくる
医師のグループの朝と夕方に回診あるのでベッドを離れるわけにはいかない
女房は毎日顔を出してくれるという
一日の病院側の定時検査などのスケジュールを考慮し、女房には毎日11時から1時までの間に来院してもらうことにした
定時検査の合間をぬって朝、昼、晩と30分ずつ病棟内を歩くことにした
一日中ベッドに縛り付けられているのは疲れを覚える
長い一日であった
2010.10.10:
choro
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