年だからでなく年がいもなく
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お手当て実習会
15日16日の2日間、NPOがん患者学研究所主催の「お手当て実習会」に参加した
会場は千葉の幕張本郷のホテル「メイプルイン幕張」
会場について見ると大きな荷物を抱えたがん患者らしい人たちが集まっている
集まった人数は38名、八戸や鹿児島などからも参加
見た目で末期がん患者とわかるような人も混じっている
男性は5名だけである
男性は50代から上であるが、女性は30代から70代と幅広い
男性が少ないのは民間療法など信じていないがん患者が多いからなのだろうか
女性の若い患者はほとんどが乳がんの患者である
夫婦での参加が2組あったが患者は2組とも妻で夫は介護者として実習に参加していた
夫が妻をいたわりながら、自分の体でも試しながら自習している姿には応援したくなる
15日は午後1時からスタート
「全身生生姜罨法」から始る
身体の代謝を高め、体質改善には一番大切な手当てとして紹介される
沸騰させたお湯に生生姜の粉を入れ、それに厚く縫った特殊なタオルを入れる。その11枚の生姜湯で浸されたタオル11枚を軍手と熱を遮断する手袋2枚を履いた手で短時間で絞り切り、それをバンバンと手でたたいて熱を逃がさないようにしながら全身を覆っていく
さらにその上に特殊なシートをかぶせ、寝袋状の中に入って体を2、30分温めるのである
タオルの絞り方が難しく、講師のやり方を真似しながら1人ずつ厳しく指導を受ける
その次は「里芋パスタ療法」である。最も簡単な手当てであるが、皮膚を通して傷みや腫れ、熱に効果があるといわれている手当てである。パスタの作り方を学び、自分の体に貼ってみて終わり
食事は全員揃ってホテルのレストランであった
当然玄米菜食である。納豆が三食付いた
食事中お互いのがんのことについて語り合い、当会が行っている他のセミナーについての情報交換なども行われていた
ほとんどが初対面の人同士であるが、がん患者ということですぐに打ち解けて話が弾んでいた
16日は、午前中は「ビワの葉温灸」で午後は「ビワの罨法」であった
ビワの葉を使用しての演習であった
講師が説明するたびに、質問が殺到する
命を賭けて、お金を賭けての実習会であるから真剣そのもので会場には熱気が溢れる
講師の話よりも、患者の熱心さから学ぶことが多かったような気がする
今回の実習会で要した費用は交通費を別として参加費、ホテル代などで約5万円
参加するために購入しなければいけなかった本とビデオや寝袋、タオルなどで約5万円
さらにこれから自宅で行う療法のために購入しなければいけない器材やエキスなどで20万以上かかりそうである
抗がん剤費や免疫療法などから比較すれば安いものである
問題は効果のほうである
民間療法として昔から認められてきた療法ではあるが、絶対にこれで治してみせるという決意と、効果を信じて行う素直な気持ちが必要とされる
「すい臓がんが肝臓に転移したら治療は無駄な抵抗に終わる」というのであれば、民間療法にかけてみるしかない
一つひとつ自分の体で試し、自分で自分の状態を確認しながら体をいい状態に持っていくことが肝要であると思う
実行力が試される
2010.07.19:
choro
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