年だからでなく年がいもなく
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「なめたらあかんぜよ!」
「なめたらあかんぜよ!」は、映画「鬼龍院花子の生涯」で松恵に扮した夏目雅子が言ったセリフ
10日は東北大学病院でのPETの検査日であった
13:50の予約であった
糖尿病でインシュリンを打っているので時々低血糖状態になるときがある
この日も12時頃血糖値が下がってきたような気配がする
体がだるくなり、熱っぽい感じになるのである
12時に血糖値を計ってみたら79で、低血糖気味である
低血糖は意識を失ってしまうことがあり危険である
女房はタクシーを進めるが、なんとかなると思い車を運転して大学病院に向かう
自宅から大学まで車で30分くらいでるが、不安になり何気なしに車の中にあったガムを口にした
無事病院についてPETの受付までたどりついたが、体調は良くない
看護士さんが待合室に入ってきて「長山さーん!食事は何時頃食べましたか」と聞く
「7時頃です」と答えると、次に「ジュースやガムは食べていませんね」と来た
え!と思いながら「ガムはかんでしまいましたが・・・」というと「いつころ、何個!?」と聞く
「10分くらい前までかんでいました」と答えると、「どういうガム?箱は?砂糖入りのガム?」と矢継ぎ早に聞く
「どういうガムといわれても・・・ガムのかんは車の中にありますが」と答えると「困りましたね〜それでは検査ができませんね〜」と言いながらPET検査担当Drのところへ相談に行った
PETの検査はブドウ糖のような検査液を注入し1時間余後に検査をするという検査なので検査前に糖分を口にすることは厳禁なのである
今まで3度もこの検査を受けたのでそのことは十分に知っていたのに、ガムに手をだすとは
気の緩みである
暫くして看護士はPET検査担当Drを連れてきた
Drはあきらかに不快な顔をする
がんかどうか判定する大事な検査なのに注意書きも読んで来なかったのか!、というような顔つき
PETの検査は大事な検査だ!
「なめたらあかんぜよ!」というふうに言われているように受け止めた
「すみません、検査を延ばしてください」といったら「そうするしかないですね」という返事
ベンチに座って待っていたら、低血糖状態が進んでいくような気がしてならない
これはまずい、と思って看護士さんを呼んで低血糖のことを始めて話したら「それは大変ですよ!先生に相談してみますから」と言って走るようにして出て行った
暫くして帰ってきた看護士は「ばったり倒れられたら大変だから、PETやりましょう。Drが了解してくれましたから」と言って準備態勢に入った
PETは2時間くらいで終了した
低血糖状態は更に悪化し、ふらふらであったがすぐに病院内の喫茶店でサンドイッチをつまむ
会計終えてようやくのことで車にたどりついてガムの缶を見ると「シュガーレス」と書いてある
なーんだ・・・と思ったが、後の祭りである
「検査を『なめたらあかんぜよ!』」と自分に言い聞かせながら帰路についた
検査の結果は14日の外来診察で教えてもらう予定である
6月6日テレビ朝日で「鬼龍院花子の生涯」を放映した
その番組の宣伝のたに、松恵に扮した観月ありさが言っていた「なめたらあかんぜよ」が耳に残っていた
「なめたらあかんぜよ」は少し大げさとは思いながらもその言葉を思い浮かべる自分がいた
さらに大げさに『命を「なめたらあかんぜよ」』といきたいものである
2010.06.12:
choro
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