年だからでなく年がいもなく

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太宰誕生100周年記念作品のひとつとして作成された映主演の生田斗真(とうま)は初めての名前であるが、伊勢谷友介、寺島しのぶ、石原さとみなど、名の知られたキャストが出演
監督はとみれば、「赤目四十八瀧心中未遂」でその年の映画賞を総なめした荒戸源次郎である

ということで期待して観た

太宰の「人間失格」を原作としている作品であるからストーリーは観客の大部分は知っている内容
議員の父親を持ち、津軽では有名な資産家の御曹司・葉蔵は人間関係がうまくいかず、周囲に溶け込むためにわざと失態を犯して笑いを取る日々を送っていた。旧制高校に入った葉蔵は遊び友達や詩人の中原中也らと出会い、酒や女に溺れる放蕩生活を送るようになって、次第に精神的に疲弊していく
もちろん女性との心中も引き起こす

観終わったあとの感想は、期待したほどはなかったということ

荒戸監督らしい風景描写やゆっくりした描写のなかに印象にのこる部分があるが、肝心の苦悩する1人の人間に対する共感はそれほどでもない

葉蔵に扮した生田斗真はこの映画が初出演である
ジャニーズ出身だそうで、容姿は俳優らしくて将来が期待されるようなところを持っているが、今回の葉蔵という悩める人物を演じるのには少し無理があったのではなかったろうか
個人的には残念ながらピント来ない俳優である

観客のなかに女子高生の姿が多かった
高校で太宰作品に触れて、映画を観ようと思った女子高生と、生田斗真のフアンが入り混じっていたようである

太宰生誕100周年記念作日としてすでに公開されている「ヴィヨンの妻」「パンドラの匣」と比較したら、前2作ほどの作品ではない、というのが女房の感想でもあった

2010.03.08:choro:count(1,469):[メモ/映画]
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