年だからでなく年がいもなく

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5日の朝のNHKニュースのなかで、小学校の授業に「自分の良さ(強み)を認識させ、それを伝えることによってコミュニケーションの基礎力を養う」というテーマに取り組んでいる授業風景が放映された

雑事をこなしながら観ていたので食い違う部分が多いと思うが、内容は下記のようなものではなかったろうか

骨子は他者からの指摘で自分の良さを認識し、それをベースにして自分で自分の良さを再認識し、その良さを15秒の寸劇にしてみんなの前で演じてみせるということ


モデルとしてA君が登場。
クラスメイトにA君の良さをカードに書き込ませて提出させ、それを貼り付ける
その結果A君の良さは「走るのが速い」であった
しかしA君は「走るのが速い」を選ばないでA君としては「水泳ができる。水泳を続けてきた」をあげて、それを伝えようとする

それに対して先生が指導を加え、「水泳ができる。続けてきた」という良さの根っこの部分として「負けず嫌い」という点を抽出させた

A君は父兄参加の発表会で、水着姿になって泳ぐ自分の姿をとおしてセリフも交えて「負けず嫌い」という良さをアピールできた

画像は更に続いて、発表したA君は算数の遅れている他の生徒の指導を行って、積極的にコミュニケーションを取りながら行動できた姿を映し出してくれた

就職支援セミナーの目玉に「自己PR」という項目がある
自分のキャリアの見直しを行って就職活動のける「売り材料」を見つけてそれを表現させる項目である

その必要性を説いて、自分の「売り材料」を発見し、それの書き込み作業を行うが、なかなかうまく書けないし、自信をもって話すことも難しい

いままでそのような教育をうけていなし、そういう機会もすくなかったから急に言われてもなかなか思うようにはできないのである

自分と向き合う機会が少ないうえに、自分を否定的に見るくせがついている
肯定的にみるということに慣れていない

「自己PR」の項目は何回も繰り返し指導をし、何回も作業を繰り返していかないと、本来もっている自分の良さ(売り材料)までたどり着けない
就職のための自己PR材料探しに終わっているのである

放映した映像の最後に東京学芸大学?の教授が登場し解説した

他者との交流の中で自分の良さを認識する
他者への思いやりの視点を養う
自己を肯定的にみる
これらを養って身につけていくことはコミュニケーションの基礎力養成につながる。と

現在まで15校で2000人対象に行ったそうである

今回のようにコミュニケーション基礎力と位置づけての自分の良さを認識するとうことは
意義あることではないかと思う

キャリアブームとかで「自己PR」を含む自己分析作業が広まりつつあるが、その作業がどれほどの効果があるか疑問な部分がある

小学校の授業のなかで、自分の良さを発見しPRすることによって「行動変容」たどり着けるような授業内容は理解と納得性が得られるのではないか

このような授業が広まっていくことによってコミュニケーション基礎力だけでなくキャリア形成の基礎力につながっていくような気がする

ということで、就職活動における「自己PR」は単に就職活動のためだけでなく、コミュニケーションを養いこれからの各人の生き方にも繋がっていくという視点で取り組んでみたいとも思う

今後も就職支援やキャリア形成セミナーで「自己PR」などの自己分析のワークショップを行っていくが、今回の小学生の授業風景は非常に参考になった

2010.03.05:choro:count(6,558):[メモ/キャリア]
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