年だからでなく年がいもなく

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信田さよ子さんの「選ばれる男たち」という本に草食系が増えてきた社会的背景として、アラカン(アラウンド還暦)男性の父親像へのアンチテーゼとアラカン女性たちのアラカン男性たちへのリベンジがある、と述べられていたように記憶している

先日紹介した「病気は自分で治す」という新潮文庫のなかで安保 徹先生は「無気力の正体」という見出しで、過度な副交感神経優位の生き方は肉体的ひよわさと無気力な生き方を生み出すと書いている

無理を承知で、この医学的視点からの記述を草食系男子に結び付けて受け止めてみる
そうなれば下記の記事は草食系男子へ贈る言葉となるはず

『今の日本の子どもや若者たちは元気がないように見えます
日本のように豊かに成ると生きるための競争はおだやかになり、精神的にも肉体的にも過酷な努力は必要なくなります。これが日本の若者たちの現状です

このようなおだやかな生き方は、自律神経のうちの副交感神経優位の生き方と言い換えることができます

精神的には、怒ることが少なく、性格が優しくなってき、肉体的には骨格の発達が抑制されるようになる

ある程度の副交感神経優位の生き方は、そんなに悪いことではないでしょう。構成員がおだやかであれば、家庭も社会もおだやかでなごやかになってくるからです

しかしそれがいき過ぎた場合の危険もあります
ひ弱な体と無気力な精神がセットでやってくるからです

これまでの日本人には、圧倒的に頑張りすぎの破綻が多かったのですが、これからは、ますます副交感神経箇条の破綻に気をつけなければなりません

おだやかさや無気力の世界は、普通なら問題にならないレベルのストレスが傷つくという流れでもあるのです。がみがみ怒られたわけでもないのに、ひどく傷ついてしまう大学生や新社会人が増えていくことでしょう

肉体的ひ弱さと無気力は同じ流れで作られるので、ここから脱却できれば、同時にふたつの問題が解決できるのです

その方法は、例えば、夜更かしをやめて朝早く起きるようにする、日中は太陽の光を浴びて活力を呼び戻す。甘い物や油で揚げた物は極力控える。ラジオ体操を一日に二回行う、車やエレベーターはなるべく使わない。こまめに体を動かす、やれることは自分の力でやる。胸一杯空気を吸うなどです

それらを実行する気力さえ出ないようなら、それは低体温のせいです。入浴、湯たんぽ、カイロ、還付マッサージなどで体温を上昇することから始めてみる必要があるかもしれません。体温上昇と気力は正比例することを理解してください

おだやかでもの静かな生き方も、生き方の失敗につながる場合があることを、私たちは知っておく必要があるのです

これは、未来の日本の若者に贈る言葉です』


2010.02.14:choro:count(1,581):[メモ/健康]
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