年だからでなく年がいもなく

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今年度最後の○○での若者就職支援セミナーが始った
若者男女半々ずつの10名を対象にしての10回シリーズのセミナーである
今週は2回目のカウンセリングで10時から3時半まで対象者は9名であった

第1回目の先週は振り返り表やワークシートを使用して価値観、興味関心、能力、性格などの自己理解を行うという内容

就職活動を行うにあたっては自己理解が必要であることと就職活動は自己理解からスタートすることを強調して記入作業をしてもらう
全員が熱心に取り組んでくれて記入作業としての進み具合は順調であった
しかし毎回のことであるが、どれほど自己理解が進んでいるかは疑問である

シートに記入したくらいで、自分がわかるというのはどだい無理な話しと思っている
自己理解を深めていくためには、これからのワークや講義のときに、各人の価値観や能力などについて確認をしながら進めて深めていきたい

こちらから質問をしてみたり、あるいは自問自答してもらったりしてその都度自分の価値観や能力などについて語ってもらうつもりである
自分の言葉で語れるようにしないと本当の自己理解に近づかないような気がするのである

今週の2回目はカウンセリングである
いつもは前の週に行った自己理解の確認などを中心に細切れに行っていたが、今回は一人30分の制限時間も考慮しテーマを絞ることにした
「学生時代から今までのことについて」と「今就職活動を行うにあたって悩んでいること、不安に思っていること」である

まずは小学、中学のことから話してもらう
カウンセリングということで多少緊張気味で椅子に座るが、話し出すとどんどん話してくれる
学生時代の話の勢いが社会人になってからの話にも及んでいく

就職活動の基本はまず「自分を語れる」ということにあるのではないかと思い、30分のなかで「自分を語る」という部分を多くしてみたのである

今回の話のなかから受講生が2つのタイプに分かれた
一つ目は転職を数多く繰り返しているタイプ
退職理由もあっさりとしたものが多く、転職が多いということをマイナス材料とは受け止めていない感じである
二つ目のタイプは卒業後一つ二つのアルバイトや派遣の仕事をやってきた人である

一つ目のタイプの方には転職が多いことに向き合ってみて一度整理をしてもらいたい
新しい自分像を作って転職が多かったことをプラス材料にできればいいがと思っている
あわせて世の中という環境についてもっと関心を持ってもらえればと思う

二つ目のタイプの人には、自分を肯定的に見ながら求められる能力などについても関心をもちながら求職活動をしていけるように応援できればいいと思う

今回のカウンセリングでは、自分を語ってもらうことに主眼をおいた
語ることによってその人が持っている人生観のような哲学的なものにも触れることができたし、背負っている環境的課題も垣間見ることができたような気がする

セミナーを始めるまえの講師としての自己紹介のときに自分のがんのことを思い切って話してみた
がんに取り組む心構えや姿勢は就職活動に活かせるところがあると思ったからである

話し終わった後に、重たい話で困惑させたかもしれないと気にしていたが、意外にも今回のカウンセリングで素直に受け取ってくれて感想や思いを述べてくれた方々がいた

「就職活動は基本的には自分がこれからどう生きようとするかという問いに答えながらの活動である」というのが持論である

難しい話ではあるがそれぞれの生き方などについても触れながら進めて行きたいと思う
そうすることが就職への近道になりそうな気がするのである

自分も成長していけるような関係作りをしながら残る8回を頑張ってみたい
楽しみである

2010.01.31:choro:count(1,584):[メモ/キャリア]
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