年だからでなく年がいもなく
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コーチングと野村野球
先日のキャリア形成推進者講習会で、キャリア形成推進者としてのキャリア相談者に対しての望ましい態度と心構えについて、カール・ロジャースの来談者中心療法の積極的傾聴とコーチングの聞き方(聞く、訊く、聴く)の2つを紹介した
コーチングは個人が持つ潜在能力を最大限に引き出すための手法であり、最近企業においても「人材づくり、組織づくり」に使われるようになってきている
そのためには、今までのように上司が部下に対して一方的に指示命令したり、支配し従属的な人間関係を作るのではなく、部下を全面的に信頼し、協働的な人間関係を作っていくこと必要とされている
上司は部下が自分の潜在意識に目を向けられるように「いい質問」をしていくことがコミュニケーションのとり方として求められる
部下が自分で考えて、やることを選択し、行動に移していけるような質問をしていくのである
今回の講習でコーチングの説明をする際に身近な事例として楽天の野村野球や選手再生工場などについて話してみた
楽天が第2ステージまで駆け上がった
楽天の強さを解説する放映や記事が目に付くが、概ねは野村監督の指導の賜物となっている
そのポイントは「手とり足とりの指導でなく、選手一人ひとりが考える野球を目指させる」ということ
考えるポイントとは「野球とは成功の確率を高めるもの」と「相手を観察し考える」というようなことのようである
そして個人プレイに徹していた鉄平や山崎の考え方を変えさせ、チームの中での新たな役割意識を植え付けてチーム作りに貢献させていること
ベテラン選手でも意識を変えれば自らを変え、新たな能力を発揮して成果を出せるということ
野村監督はボヤキやベンチ内での叱責などを通して、選手に考えさせる野球を植えつけてきたのだ
ぼやきは遠まわしの巧妙な選手への問いかけであり、ベンチでの叱責は失敗したばかりの現場での熱き問いかけと見ることもできる
選手と監督との間に強い信頼関係がないとこのような手法は通用しないし、野村監督の年齢と狸じいじい的な言動も功を奏しているのかもしれない
コーチングを説明したいがばかりに、野村野球の1面を都合の良いように捉えているのかもしれないが、野村野球はコーチングに通じているように思われるのだ
2009.10.19:
choro
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