年だからでなく年がいもなく

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世界のオペラ界に君臨した歌姫マリア・カラスの生涯を描いたドキュメント映画
2007年のフランス映画で98分にまとめられていえる

その内容は今まで観た映画やテレビと重なる
(ブログに2008年1月28日に映画「マリア・カラス最後の恋」6月24日にテレビ「世界の歌姫マリア・カラス」と題して投稿)

今回の映画が前の映画やテレビと違うと思われるのはマリア・カラスの生い立ちから死までをきめ細かく淡々と描いていること
移民としてギリシャからアメリカへ渡った生い立ちの映像と母親との関係にについて子どもころから名をなしたあとまで追い続けていることが印象に残った

子どもころからストレスで過食症に陥り、太り気味であったマリア・カラスが心身のダイエットを行って生まれ変わる様は感動的でもある

オナシスとの恋愛関係や上演すっぽかしなどのゴシップ的な出来事も深入りせず、淡々と伝える

その結果マリア・テレサの生涯がバランスよく描かれ、一人の女性としての生き方が実像として伝わってくる
数々の舞台での成功による絶頂的シーンと孤独に陥るシーンとの落差が激しいだけに、マリア・カラス像に引き込まれる

栄光を掴みながら愛に破れ、歌手としての居場所を失って自殺を試みる映像は胸を打つ
天才的な歌手であるとともに、孤独を抱えた一人の傷つきやすい女性であったのだ

昼の上演は11:30の1回きりであるが、熟年女性で満員であった
わが身に置き換えて観たのかもしれない
2009.07.31:choro:count(1,523):[メモ/映画]
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