年だからでなく年がいもなく
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女房の初めてのカラオケ
講師として話す前に、声の通りを良くするためにカラオケへ行くことがある
女房に「カラオケに行ってくるよ!」と言って出かけるが、一緒に行きたいような素振りをみせたことはない
家族全員でカラオケをやるときがあっても歌うことはなかった
その女房に、今回何気なしに「行ってみないかい」と声をかけたら「行く!」という
ええ!とびっくりするが、まずは一緒に出かけた
女房はカラオケ館に入るのは初めてであったので室内を物珍しそうに見渡す
デユエットからやったほうがいいかと思い、「恋の町札幌」を選曲し、初めてノデユッテトしてみた
札幌に9年も暮らしたので、なんとか歌える
そのうち女房が越路吹雪の歌を選びだして歌いだした
「サントワマミー」、「ろくでなし」と続いた
「自分にあっているわ、これでいくは」と言い出した
内心ほっとした
突然にカラオケに行くと言い出した理由には思いあたる節がある
ひとつは密かに誘いをまっていたのかもしれないということ
歌を聞くのは大好きなのである
二つ目は私の同級生である女性のYさんの勇気と意欲に刺激されたのかもしれないということ
Yさんは今まで全くカラオケをやっていなかったのだが、期するところがあって最近練習を初め、先日の古希の同級会でその成果を披露してくれた
そのYさんの頑張る話を何度も女房にしていたのである
それに重ねて女房自身も古希の同級会の2次会のカラオケに参加したものの歌えないために取り残された感じを味わってきたようである
そんなこともあってカラオケに挑戦してみようと思ったのかもしれない
夫婦の趣味は映画、演劇、陶芸など重なるし、テレビも動物もの、ドキュメント、NHKのドラマ、NHK特集と一緒になってしまっているが、無理に合わせるようなことはしてこなかった
海外旅行はハワイやドイツなどは一緒にいったが東南アジア旅行は行きたくないということで全て旦那の一人旅であった
セカンドライフのセミナーで夫婦の趣味の話をするが、無理に同じに合わせるなと言う
大体は旦那が仕事人間として駆けずりまわっているころから奥方はカルチャーセンタへ通い始めていいレベルまで達してしまっている
旦那は下手をすると「ワシも、ワシも連れて行って!」ということで「恐怖のワシ男」になりかねない
定年になってからでもいいから旦那は旦那で好きなことを自分で探して自分なりに始めればいい
残りすくない時間であるからお互いにまずは自分の好きなことに邁進せよといいたい
その結果としてひとつでもふたつでも共通の趣味ができれば幸いなこと
ただし競争意識を持たないことと、対等な関係を作っていくことが大事
カラオケに関して女房がどれだけ意欲を持っているのかまだわからない
従ってカラオケが2人の趣味としてこれからどうなるのかということは予想がつかない
成り行きにまかせるつもりである
2009.07.25:
choro
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