年だからでなく年がいもなく
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中島梓さんの死
今朝の新聞を開いたら「中島梓(栗本薫)さん死去」の見出しが飛び込んできた
彼女が昨年の夏刊行した闘病記「ガン闘病のピーターラビット」について私は10月3日づけで「ガン病棟のピーターラビット」(中島 梓 ポプラ文庫 )と題してブログに投稿している
中島さんは私と同じすい臓がんを患って、一昨年の末に手術した
そのご肝臓への転移が見つかったが、治療を続けながら作家などの幅広い活動を続けていた
バイタリティ溢れる中島さんのことだからその後も幅広い活動と治療を両立させながら活躍されているとばかり思い込んでいた
そこへ今朝の新聞記事である
私のすい臓がんの手術は中島さんよりも6,7ヶ月早かった
術後13ヶ月目に肝臓への転移が疑われる所見がCT検査、MRI検査で指摘されたが、最後のPET検査でその影が消えていた
1度は転移を覚悟した
そのときに肝臓へ転移していた中島さんのことを思い出して「大丈夫」と自分に言い聞かせながら転移の恐怖をしのいだのだ
○ 昨年の10月3日のブログに次のように書いている
『中島 梓は17年前に乳ガンの手術もしている
私も膵臓ガンの前、7年前に前立腺ガンの手術をしている
私のブログを読まれた方がいいます。「よく冷静に書けますね」と
いちどガン体験をしているからか・・・
でも中島 梓は私ごとき者とは比べようもなく、とてつもなく冷静である
そんな彼女がたどり着いた今の境地に私は非常に共感を覚える。励まされる
彼女は書いている
『私はいろいろな折りに「メメント・モリー」ということについて書いてきま
した。この言葉が好きで、同時にまた「生死一如」と言う言葉も好きです。この「生死一如」の方は今回の入院で、最初に「ガン」ですといわれてからずっと頭の中に浮かび続けていました。所詮生も死もひとつのものの如し、生のなかにあって死を忘れるな、死の瀬戸際にあっても生きようと思え ー というようなことを、漠然と今の私は考えています。でもそれよりも、そういう原則論というか、抽象的な話よりも、それよりも、もっと、もっと、この一日、毎日毎日を生きなくては。 私は生きていることがとても好きです』
私も毎日を大事にしながら暮らしていきたいと思っている。生きていきたいと思っている
このブログを書いているときに日経新聞に「人生の終章 −自分らしく奏でるー」という記事が載った
そのなかに、著者はこの本を次のように紹介している
「この本が、お手にとられたかたに何らかのメッセージを伝えて、お役にたてば、とても嬉しいと思っております」
メッセージ受け止めましたよ。感謝。』
○「生きていることがとても好きです」という言葉に励まされ、勇気付けられた
中島さんは免疫療法なども試みられ最善の治療を受けられたはず
それでも生き延びることは難しかったのか
今日から「生きていることへの感謝」と「生き残れることには運が必要」という思いを強くして生きていくことにした
「凡事徹底」で治療のためのやるべきことはやていくが、生き延びるためには「運」もあるのではないか
今朝の「中島さん死」の記事をみてそう思った
ご冥福をお祈りする
2009.05.28:
choro
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