年だからでなく年がいもなく
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古希同級会
先日中学時代の古希同級会を催した
昨年居所を尋ねながら名簿を作成し、ようやく卒業以来50年ぶりの同級会を開いた
そのときは20名ほどが集まったが今回は11名しか集まらなかった
少人数ということをプラス材料にしてみようと思い、会のコンセプトを「皆でしゃべるべ」として企画
会場のホテル側と交渉し、お互いの顔が見えるように小部屋を使用しテーブルは腰掛式ワンテーブルとした
宴会は一人ずつ立っての近況報告から始まった
堅苦しくなるのかな、と心配したが近況報告の後も話が弾んで広がってくれた
昨年は出席できた84歳の先生は、今回は体調不良ということで欠席
その先生が昼だったらお会いできるということになり急遽翌日集まることにした
昨晩に引き続いてお茶を飲みながら先生を囲んでいろいろ話ができた
自分の人生をより豊かなものに切り拓いていくためのキャリア形成には「自己理解」という作業が必要とされる
「振り返り」という作業で、自分の昔のことから今までのことを思い出しながら所定の用紙に記入していくという作業である
その作業を通して、人は新しい自分像を発見していけるという
昔のことを思い出すということは単に過去を懐かしむということではなくて、これからの人生に対して生きる勇気をもらえる行為なのである
ということは、同級会というのは昔の話を交わしながらお互いに楽しむだけでなく、これから生きていくうえでの元気をもらえる会になり得るかもしれないということ
少人数の同級会の席で話が弾んでくると、その話のなかにお互いに忘れていた事や気に留めていなかった事などが話題になることもある
今回同級生の1人から「忘れられないこと」として次のような話があった
クラス委員をしていた私が皆のいる中で「先生!もっとしっかりした授業をしてほしい」と先生に注文をつけたというのである
当時先生は保健体育の先生であったが社会も担当していた
社会は得意科目でなかったせいか授業の進め方が今一だったようである
同級生の1人からからその話を聞くまでは私はすっかりそのことを忘れていた
なんと生意気な中学生ではないか
先生に対して大変無礼なことをしてしまった。申し訳なかったと思った
と同時に、その後の会社勤めの自分に連なる自分像を見出して、自分には変わっていないところがあるんだなー、これからもそこは変わらないだろうなー・・・と独りよがり的な妙な納得をしたりした
同級会というのは、旧交を温め思い出話に花を咲かせるだけでなく残り少なくなった人生をより豊かに生きていくための元気を貰える会にもなるのかもしれない
小人数でじっくりと話し合えるような会であれば・・・
2009.05.24:
choro
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