年だからでなく年がいもなく
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大学時代の同期会
大学時代の学部の同期会が山形市で催された
38年卒なので「三八会」と称している
学部の学生数は140名で小さなキャンパスだったのでお互いに顔見知りになれた
またキャンパスの中に寮があって、同期生の半分以上は寮生だったので親密度は高くなっていた
友人意識が強いせいか、同期会も今回で9回目を数える
今回集まったのは24名
38年卒であるから約70歳である
物故者1人、ガンを患っている者4名、やもめが3人
亀松閣という由緒ある料亭での宴会、庭を眺めながらお膳に座るスタイル
山形で育てている舞妓の踊りが花を添えてくれたが、メインは近況報告である
熟年者の近況報告は聞いていると3つのテーマで話している
今活動している話し、家族の話し、健康の話しである
それぞれのテーマを、バランスを取りながら話すか、話したいテーマを絞り込んで手短に話せばいいのだが、年老いるとそれが難しくなる
年老いると話したいという思いや、聞いてもらいたいという思いが強くなるのだろうか
ついつい自分の愚痴めいた話や、自慢話が長々となる人が出てきてしまう
酒も入って座が乱れ気味になり、大部分の人が聞いていないと分かっているのに懸命に話し続ける人がいる
そういう人の話を聞いているとなぜかもの悲しくなってしまう
お互いに年寄り同士だ、もっと聞いてやれよ!という怒りのような思いも湧いてくる
昔の小津安二郎映画ではまだ現役の同級生達が集まって、老い先短い人生のことや家族のことを話す場面がでてくる
佐分利信とか笠智衆とか山村聡など、渋くていい顔をした俳優がでてきてゆっくりした時間の流れのなかで会話をしていく
当時の彼らは現役なのだから、今の我々よりも若い年代なのだが、我々よりもずっと大人の話をしていたように思われる
彼らが受けた旧制高校という教育のせいなのか、日本の良さが残っていたせいなのか、それとも平均寿命が60歳の時代だったからなのか
時代は変わっても熟年者の同級会はそういう会であってほしいと思う
残された人生について、じっくりと語り合えるような集であってほしいと思う
今回スピーチはトップバッターであった
前立腺ガンと膵臓ガン手術をし、糖尿病を併発しているが元気で就職支援などの活動を続けている
前立腺ガンと膵臓ガンで「2丁拳銃使いのガンマン!」「2病息災でガン!ガン!いくぞー」と一人よがりジジィギャグを発して手短にまとめたつもり
トップで参加者の酔いもまだまわっていないときだったのでラッキーであった
2009.05.13:
choro
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