年だからでなく年がいもなく

年だからでなく年がいもなく
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数々の受賞や評判の通り面白い映画でした
希望と夢のあるストーリー、お金でなく愛がテーマ、ムンバイという都市の生命感やエネルギー、スラムの猥雑さやそこで生きる子供たちのたくましさ、などなど盛りだくさんの中身がスピード感あふれる映像で展開されて行きます
あっという間の2時間でした

監督がイギリスの「トレスポッテング」の作者であり、脚本が同じく「フルモンティ」を書いた人といわれれば、なるほどとうなずけます

それにしても一時はアメリカのメジャースタジオが劇場公開を見送るかも知れないという危機にあったというが、その理由は何だったのでしょうか、売れないとみたのでしょうか・・

映画を観ながら8年前にインドへ旅行したことを思いだしてしまいました
夜のデリー駅前で魚市場のマグロのように並んで寝ている人の列
売春街を通ったとき、一緒に「力車」に乗っていたガイドは忠告してくれました
「2階にいる娼婦達を見上げないこと、カメラを向けないこと」
ガイドがタージマハルの後ろの河で洗濯をする人々を指差して「あの人たちはカーストの最下層の人たちで、親子代々洗濯の仕事しかつけない」と言い放ったこと
車の周りに群がる沢山の物乞いの姿
埃と動物の匂いがする雑踏の街

混沌さのなかに猥雑さとインド特有の騒音を含んだ熱気のある空気
これを吸ったが故に、インドにはまり込んで何度も足を運ぶ人がいるとか

映画の面白さを感じると同時に前に旅したインドへの懐かしさも感じながらこの映画を楽しむことができました

緊迫したストーリー展開で息苦しさを感じていると、最後はインド映画お得意の全員ダンス
ほっとした気持ちで映画館を出ることができました

若者もお年よりも楽しめる映画です。お薦めします

2009.05.04:choro:count(1,157):[メモ/映画]
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