年だからでなく年がいもなく
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長門裕之さん
テレビで長門さんが南田さんを介護する姿がたびたび放映される
徹子の部屋で南田さんの認知症を開示し、その後介護の有様をドキュメント風に放映した
今回たびたび放映されるのは、その後の介護の姿を同じような方法で収録したものを放映する宣伝も兼ねているのだろうか
また詳しくは知らないが、長門さんが本を書いて出版したらしい(「待っていてくれ、洋子」?)
長門さんが語るには、前回の放映は好評で、1000件の激励の電話があったそうである
批判めいた電話はわずか2件だったとか
何のために長門さんが南田さんの老老介護の様子を収録して放映するのか詳しくは知らない
芸能人でおしどり夫婦として名が売れている自分たちが、あえて羞恥をさらけ出しながらも介護の実態を知ってもらうことによって、介護で苦しんでいる介護従事者へのエールを送るとか、生きることへの喜びや勇気を与える、とかになるのだろう
そうであったとしても、実際に見ていると、長門さんのそんな思いを感ずる前に、認知症になってしまった南田さんの姿が痛々しく見えてつい目をそむけてしまいたくなる
南田さんはその昔花形女優であった
スタートして我々に華やかさと夢を与えてくれた人なのである
そのイメージがまだ残っているのである
その思いで見てしまうのである
そんな人はごくわずかで、多くの方々が長門、南田おしどり夫婦の老老介護の姿を見て感動するということなのだろうか
長門さんは「このように撮影を続けるなかで、ひょっとしてまた快復して笑顔を見せてくれるのではないか」という思いで撮影に臨んでいるとテレビで話していたが、常識ではそんなことはあり得ない
山本晋也監督がインタビューした際に、「一連の行為に対して、商売にしているのではいか、という声もありますが・・・」とコメントしていた
商売にしている、していない、の前に南田さんの思いをどのように受け止めているのかが気になる
南田さんの痛々しい姿を見るのは忍びないという視聴者は極めて少数で、多くの視聴者は感動して見てくれるという長門さんとテレビ局の思惑が妥当なのだろうか
女房に「お前が南田さんだったらどう思う?」と聞いてみた
「嫌だわ、やめてほしい」の一言であった
2009.04.30:
choro
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