年だからでなく年がいもなく
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義母の死・2
○義母葬儀に我々夫婦の他、宇都宮にいる長男夫婦と小6の孫息子、札幌の長女、仙台にいる次男夫婦が参列した
今回は久しぶりで親戚一堂集まった
「おばあちゃんが集めてくれた」と言いながら語り合う
大往生ということもあり、座はにぎやかで明るいものになった
身内同士の濃密な空気が漂う
私の世代には元気になれる空気であるが、若い世代にとってはどうであろうか
親戚や家族のしがらみなど必要とはしていないのだろうか
派遣村などの映像を見るとき、子の人たちが頼るべき親戚、家族はいないのだろうかなどと思ったりする
○田舎なので、町内会の人たちが次から次へと弔問にかけつけてくれる
葬儀、告別式では役割を決めてお手伝いしてくれる
隣近状の人たちが集まり御詠歌を歌う「おたや」と称する集まりもある
通夜は自宅で行ったが、親戚と隣近状の人たち30人ほどで濃密に行う
一人一人が思いをこめて参加することができた
死者に対する真摯な弔いの空気が流れる
地域社会の息づいた空気が流れる
懐かしさと安らぎを覚える空気である
人と人を結びつける場としての地域社会の存在はこれから必要とされるのではないか
汗を流して作り上げていかなければいけない社会のような気がする
○映画「おくりびと」が観られて、納棺師に対する関心が高まっている
今回も納棺の儀式などでの葬儀社の担当者の一挙手一投足に目が釘付けになる
残念ながら「おくりびと」の納棺師のような所作は見られなかった
白装束のうえにわらじ、数珠など数十点を遺族のそれぞれが身につけさせることで終わった
それでも丁寧に説明したうえで、一人ひとりに役割を与えて死者の旅立ちの準備をさせる
死・死者を忌み嫌うのではなく、生へ向かって旅たつ人としての送り方は日本人が培ってきた精神文化ではないか
小6の孫息子は親の言うとおり、親がやるとおり全てやってくれた
理屈で教えて分かるのではなく、感じることが大事
いい体験をしてくれたと思う
2009.03.06:
choro
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