年だからでなく年がいもなく

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毎週木曜日に仙台放送で放映されていたが先週で終わったテレビドラマ
緒形 拳の最後の仕事となったドラマであり、中高年齢者の高い視聴率を獲得した

中井貴一が高名な麻酔医役その父親役が緒形 拳であった
死を意識しながら演じた緒形の演技はもとより、息子役を演じる中井貴一の演技は素晴らしかった

その中井貴一が亡くなるがんは「膵臓がん」であった

私にはステージ4aの膵臓がんが見つかった(4bだと手術できないといわれている)
昨年の5月に手術をし、半年間抗癌剤を飲んで、その後は何もしていない
毎月1回外来で血液検査を受け、3ヶ月に1回CT検査をうけるだけ
8月に受けたCTと9月に受けたMRIで再発の疑いがあることが指摘され、10月受
けたPETで疑いが晴れたという症歴を持っている
5年生存率20%以下というたちの悪いがんを抱えている身としては、再発が何よりも怖い

私が入会しているNPOの会では、がんで亡くなる映画やテレビや本は見ないほうがいいということになっている
落ち込んで免疫力を下げるようなものは見ないほうがいい
亡くなる人は亡くなるが自分は絶対に助かるという信念が大事であるというのであろう

がんで死んでしまうドラマや本のなかにもいろんなものがあるのではないか

その描かれている内容と、見る人の見方次第では、患者は亡くなってもそのなかからがん患者として、一人の人間として、生きる勇気をもらえるドラマや本もあるのではないか
同じがん死亡というテーマを追求しても質の違いがありそうな気がする

このテレビは単にがんとの闘病で力尽きて死んでしまうという内容ではない
がん死を媒体としながら、夫婦、親子、家族、友人のあり方などについて生き方について広く深い視点から見方、考え方を提供してくれている
生きる勇気も、である

いい役者と脚本に恵まれ、しゃれた映像や音楽に支えれて、いい薫のするテレビドラマに仕上げられていたと思う
いつもこの種の「がん=死の闘病ドラマ」を見るのを避けていた女房も、今回は進んでチャンネルを廻していた


私が膵臓がんであることを知っている人のなかには私に対して「このドラマを見るのはつらいでしょう」といってくれたが、そんなことは無かった。進んで観させてもらった

男と女の関係や娘、父親との関係など興味深く観させてもらったが
ないよりも膵臓がんの痛みについては現実的に生々しく描写されていたので大変参考になった
痛みの激しさはもとより、その対応策の具体的処置についてである

がんの恐怖のうちの一つは痛みへの恐怖である
私は在宅医療を希望しているが、痛み対策がきちんとできるということが前提条件である

これから痛みについての学習と、情報入手に取り組んでみたいと思った



2008.12.24:choro:count(1,652):[メモ/健康]
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