年だからでなく年がいもなく

年だからでなく年がいもなく
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「隣に眠る伴侶の心の中、本当に分かりますか」と言う言葉がこの映画のパンフに載っている
瞬間ぎくりとする  直ぐ気がつく
分かるはずがない、分からない方がいいのだ。と
分からないから70歳近くまで同じ屋根の下で暮らしてこれたんだ
でも知ろうとしないまま残り少ない人生をこのまま生きていっていいのだろうか
人生の終わりが近づいてきているのだから少しは知ろうとする努力はしたほうがいいのではないか

初老の夫が若い愛人を作る
結婚したいと思っているが、妻の悲しみ、苦しみを思うと踏ん切りがつかない
いっそ毒殺してしまおうかと思い行動に移す
妻は夫がいなければ生きていけないような振りをしながら愛人を家に引き込んでいる
夫の友人が両者の事情を知り、夫婦それぞれに介在しながら、夫の若い愛人を奪い取り、結婚してしまう
という物語である

大人の、と言うよりも中年男女の怖い怖いおとぎ話
ちょっぴり毒が盛り込まれているお話
身の覚えがある場面になると、ひやりとしたりにやりとしたりするはず

最高の役者に気の効いたセリフ、巧みな演出で退屈はしない
しっかり観ていると中年夫婦の深層心理も学習できそう
知らず知らずの間に結婚とは、夫婦とは、愛情とは、セックスとは・・・などと考えている

永遠の続く愛などないということは中年になれば誰でも気がつくこと
それでも同じ屋根の下に暮らしていける。無理して暮らし続ける・・・
そんな夫婦を結びつけるのは何でしょう

67歳で膵臓がんに手術をして再発を恐れている身としての夫婦とは?
考えている暇はない。毎日の生活の中で答えを見出していくしかない。答えを
作っていくしかない

いつもは2人で映画をみているがたまたまこの映画は一人で観た
一人で観てよかったと思った


2008.12.21:choro:count(1,356):[メモ/映画]
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▼コメントはこちら 勉強会でも飲み会でもいいですから、皆さんでお話あいしてみたいですね 面白い意見が出てきそうです

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