年だからでなく年がいもなく

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「人生85年時代の到来」と題して上野 千鶴子は述べています

『老いの辛さは、他人から軽んじられ、厄介者扱いされる差別視だけではない
若さを至上の価値とする成長期の価値観をそのまま持ち続けることで、他の誰
に言われるまでもなく、自分自身によって自己評価が下がることが、もっとも
つらく、受け入れがたいのである。
こんなはずはない、ふがいない、なさけない・・・この老人の「自己否定感」はあ
らゆる社会的なマイノリティーに共通する感情である。
差別されることの最大の辛さは、自分で自分を受け入れることのできない「自己否定感」の辛さである

人生85年時代には、人生の上り坂と下り坂が半々
上り坂の時には、昨日まで持っていなかった能力や資源を今日は身につけてどんどん成長・発展することができた
下り坂とは、昨日まで持っていた能力や資源を、次第に失っていく課程である

問題はこれまで、人生の上り坂のノウハウはあったが、下り坂のノウハウは誰も教えてくれなかったことだ
そして上り坂よりは、下り坂の方がノウハウもスキルも要ることは、山登りを経験した人なら誰でも知っている』

● 老人になっても「自己否定感」を持たないようにしていけばいいですね
どうしたら持たなくてすむのでしょうか

人生に上り坂、下り坂というのはあるのでしょうか
肉体的にはあるかもしれませんが、精神的にはどうなのでしょう
老いることによって見えないものが見えてきたり、感じなかったことを感
じたり、「老いに伴う豊かさ」というのもありそうな気がするのですが



2008.09.10:choro:count(1,280):[メモ/キャリア]
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