年だからでなく年がいもなく

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作家の村上龍さんが「五輪考」と題して河北新報に投稿していました
その表題が『北島に見た「個の自立」』です

村上さんはあの延々と続く入場行進を見てこう思ったそうです

『日本の明治以降の政府官僚主導で実現してきた近代化、高度成長の
成功体験が、今や手かせ足かせになっているのではないか
グローバリズムに適応するためには、地方独自の活力が必要なのだ
政府・官僚主導で経済的豊かさを実現してきたので、新しいシステム
や考え方の導入が決定的に遅れている

でもかすかな希望もある
2連覇という偉業を達成した北島康介がその代表
日本選手たちの個としての自立が当然のことになった
もちろん彼らは「日本」選手として日の丸を背負って競技に臨む。
だが同時に最高レベルのライバル達と個人として戦うことを楽しんでい
るはずだ
選手達のそういった姿勢は、案外重要なヒントになるのではないだろうか

明治以来、私達は常に「天下国家」を論じてきたわけだが、これからは
個別の地域や企業、個人の問題として捉え直す必要があるのではないだ
ろうか』

私は内柴選手のパフォーマンスを見て、新しい時代の望ましい家族像を
イメージしました
また金メダリストの表情、態度や試合後のインタビュー像を見て、「自
己理解」ができていると感じました
「自己理解」は「自立・自律」に通じていきます

北島選手は信頼関係で結ばれていた平井コーチとも新たな関係を作るな
どして自立・自律した選手活動を続けたようです
また多くのスタッフの方々とも、独自の想いを持ちながら協力体制を作
り継続してきました
スタッフに対する感謝の言葉も今までになく多く口にしていました
またオリンピックを楽しむという言葉も口にしていました
北島康介はこの4年間で人間的に大きく成長したのです

だから優勝後のインタビューで感極まって「なんもしゃべれない」とい
う言葉がでたのでしょう

村上さんといえば売れっ子の作家であり「13歳のハローワーク」の著者
です
北島選手の姿から「個の自立」を感じとり、社会の変革に結び付けていく
あたりはさすがですね

金メダリストの自立(自己理解)を就職活動なんかに結び付けていくのは
せこいですね



2008.08.19:choro:count(1,164):[メモ/キャリア]
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▼コメントはこちら 勉強会でも飲み会でもいいですから、皆さんでお話あいしてみたいですね 面白い意見が出てきそうです

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