年だからでなく年がいもなく

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「本当の時代」という雑誌に「人に言葉あり」という巻頭欄がある  
8月号に、姜 尚中氏の言葉が「悩み老いて最強たれ」というタイトルで載っている
姜 尚中氏の最新の著作「悩む力」はベストセラーになっているが、その中の老人に関する部分と重なると思われる

○は見出しとなっている言葉で、△は記載文からの抜粋

○歳を取れば悩まないと思っていた

△バリバリ仕事をしていたときは、悩に向き合う暇がなかった
60歳が過ぎたり、専業主婦が子育てを終えたとき、置き去りにしてきた悩
みが襲い掛かってくる
「自分の人生は何だったのだろうか」「仕事以外に自分の価値はあったのだ
ろうか」などの「自己存在証明」というものを探し始めることになる

△人は答えのない悩み、解決することのない悩みを抱えながら生きている。
悩みがあるからこそ人間らしく生きていられる。悩まないことの怖さに気
づいてほしい

△お互いの悩みをほぐしあうことで人と人との温かな関係が生まれる

○人は老いてこそ最強になれる

△夫婦の形は変わっていく。それでも、相手の問い掛けに答えようとする気
持ちがある限り、ふたりの愛情は続いている
そのためにはまず自らの悩みと真摯に向き合うこと。自らの答えのない問
に対しても、答えを見つけようとしてみること。自らに問い掛けることが
できる人間 は、きっと相手の問い掛けにも耳を傾けることができる。問い
かけることを止めてしまってはいけない

△老いていくことは、死への予行演習だと考える。確実にやってくるものに
対して、常に自分のなかで問いかけること。答えは見つからなくても、ど
こかでそれを突き抜ける瞬間が訪れる。自分のなかで受け入れることがで
きる

△老いるということは、弱っていくことではない。また妙に物分りがよくな
ることでもない。老いるということはさまざまなものを突き抜けて、新し
い自分になるということ


△何者にも縛られることなく、自分が好きなように生きることができる。人
生のなかで最高で最強の時代
「一身にして二生を経る」というのは福沢諭吉の言葉
「老いてこそ、人は最強になれる」

●一言(余計な)
▲「自己存在証明」は暇ができてから始めるのではなくて、忙しい時からや
っておくべきことではないか?

我々の世代は、忙しさを言い逃れにして「存在証明」を追い求めることを
してこなかった
その結果が、河合隼雄さんがいう「中空構造」で、筒の中は自分というの
がなくて会社の名前や肩書き
退職して肩書きが外れると筒の中に自分と言うものがないことに気づかさ
れる
その果ては「濡れ落ち葉」「恐怖のワシ男」
そしてその大きなつけが、今子供の問題として表面化しているのではない

親が「自己存在証明」に悩む姿を子どもに見せないで、企業などの価値観
で生きる姿をみせつけてきた
生きる物差しは経済的効率、損得、物の豊かさなど

若者の就職支援で、はじめににやることが価値観探しや人生観、仕事観の
確立
親がやってこなかったことを今の若者達は若くしてやっている

 ▲ふたりの愛情が続いていくためには相手の問いかけに答えようとする気持
ちだけでいいのか?

  夫婦は「男」と「女」
  死ぬまで「男」と「女」でありたいと思うのは欲張りか
  日常生活の自分のなかに、「男」と「女」を創り出していくという思いで
生きていけば、潤いがあって長続きがする夫婦になれるのでは
  潤いのある感性を持ちながら、自分に向き合って、夢を持ち、凛として生
きる 姿が「男」、「女」に通じていくのでは
   
   

2008.07.27:choro:count(2,415):[メモ/キャリア]
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▼コメントはこちら 勉強会でも飲み会でもいいですから、皆さんでお話あいしてみたいですね 面白い意見が出てきそうです

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