choro note

▼映画「ロビン・フッド」

王の圧制に反抗し、強きをくじき、弱きを助けるヒーローとして、数多くの物語や映画で語り継がれているロビン・フッド
誰の胸の内にも森を住みかとし、弓を武器として悪玉圧制者と闘うヒーローの勇士が浮かんでくるはず
スト―リーも勧善懲悪的でわかりやすく、子供時代は冒険活劇として手に汗握って観た記憶がある

今回のロビン・フッドは10年前にラッセル・クロウ主演で大ヒットした「グラディエータ―」の監督作品である
しかもロビン・フッドにそのラッセル・クロウが扮するというので、はずれは無いだろと思って足を運んだ

2時間20分の長時間のお金をかけたスペクタクル超大作である
12世紀のイギリスが舞台であり、当時の村の風俗、十字軍の活動、フランスとの闘いや国王と地方貴族との関係など歴史的興味をそそられる
史実と合致しているのかどうかはわからない

丘の上にそびえるお城のたたずまいが印象に残る
森の中でのアウトローの子供たちの動きが幻想的で美しい
城攻めや村の襲撃場面、そしてフランス軍を迎え撃つ海岸での戦闘場面など大スペクタクル風に展開される
先日観た邦画「十三人の刺客」の長時間にわたる戦闘場面を思いだす
海岸での戦闘場面は圧巻である
「プライべート・ライアン」のノルマンディー上陸の時の生々しい海中シーンを思い出させる

戦闘場面は迫力があって見応えがあるが、全体的にみると何か物足りない感じがする
勧善懲悪的ストーリーが強すぎて、ロビン・フッドをはじめとする登場人物描写が表面的になっているからだろうか
恋愛劇も入っているが今いちピンとこない

それでも2時間20分という時間退屈しないで観ることができた
単純明快な内容で、冒険活劇として観たので、予想通りの映画であったといえる
免疫力が高まったことは間違いない

2010.12.27:choro

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