choro note

▼ワーク・ライフ・バランス・2

昨日に続いて日経の記事からの「ワーク・ライフ・バランス」の紹介です
慶応の樋口教授の記事です

▲「縦割り政策廃し、パッケージ化を」
『本来、ホワイトカラー・エグゼンプションの導入にも、個々人が効率的な仕事の進め方を自律的に選択し、WLB(ワーク・ライフ・バランス)を実現させる狙いが込められている。ただ、社会の混乱を避け、その狙いを円滑に実現するには、職務が明確にされ、公平で的確な業績査定が行われるなどの前提条件が不可欠である。労使はこうした前提条件をいち早く満たすべく、働き方や仕事の進め方について、具体的に協議し改革していく必要がある。
 いずれにせよ、WLBは「暮らし」の問題だけに、その具体化には地域に密着した取り組みが有効である。すでに自治体の中には、育児支援などとも連携させながら労使団体との三者合意を交わし、企業の好事例を探し、それを参考に他社へ助言・普及活動を始めたところもある。企業地域で良好な雇用機会が十分創出され、採用難の状況にあるときに、WLB
の必要性を強く感じる。
こうした地域の動きを日本全体の大きな流れにするには、国レベルでの関与が必要になる。例えば、均衡処遇の強化や能力開発支援といった一連の雇用政策はもちろん、税制や社会保障制度の改革、産業政策や教育政策との連携も必要だろう。』

▼昨日のパク・ジョアン・スクチャさんの意見よりも広い視点からの主張と受け止めましたグローバル化のなかで、人件費だけをおさえれば競争に勝てるという時代ではなくなりつつあるとなんとなく感じられるようになってきました。

▼大貫さんの報告にもありましたように、男女差別化企業文化・制度、あいまいな評価制度、経営者の本質的に変わっていない「エゴ」、縦出世の価値観などなど、現場ではどろそろした問題を抱えていると思います。でも「ワーク・ライフ・バランス」は人間としての行き方、幸せ観という視点からもこれから関心をもってそれぞれが取り組んでいくべき課題かと思います




2007.02.08:choro

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