choro note

▼熟年離婚(立正大、楡木教授)・1

楡木教授が熟年離婚について講義したときのレジメです
心理学の視点からまとめていますので関心のあるところだけ拾い読みしてください
●離婚増加の理由 「小田切紀子 2004 離婚を乗り越える ブレーン出版」より
抜粋
(1)総合的な価値観の変化 「バツイチ」表現が軽くなった
1)女性の経済的自立 〜子どもを引き取れる余裕
2)離婚観の変化 〜 総理府世論調査「相手に満足できないときは離婚すれば
よい」
      1971年 「共鳴できる」「ある程度理解できる」が20%
      1996年 「賛成」「どちらかというと賛成」男性53% 女性55%
3 )寿命が延びた 〜 婚姻期間の延長、少子化によって早く子育てから開放
さ れた
 夫婦が向き合う時間が増えた
4)男女の価値観の差(性別役割分業の不一致) 
男性は従来どおりの価値観
女性は社会的に活躍、しかし従来の家事も → 「スーパーウーマン 症
候群」


○長山注
3)の寿命が延びたために熟年離婚が増えたということは定年前のセカンドラ
イフプラン作成の際話します
@ 戦後のデーターでは夫が退職(60歳)後2年以内に死んでくれていますが、
16年度のデーターでは65歳定年後14年も生きていることになっちるのです
一昔前の妻はたとえ嫌なことがあったとしても2人我慢すればよかったので
すが、今は14年も!と思うと、耐えられないという気持ちになって離婚を選
択せざるをえないということもあるのです。そこを夫は早くから理解して対
応してほしいと気づかせる話をします
Aもう一つは人生80年時代、子ども時代が25年、子育て時代が25年、合計50年
とすれば、引き算すれば「夫婦二人で暮らす時代が30年もある」というこ
とに気づいて、うまくやっていける準備をしてほしいといいます
Bキーワード
「夫婦の関係は定年後が本当の場面」「夫婦は長い会話」「家庭内別居から
家庭内再婚」など
大事なことは、私の体験談(もちろん失敗談、後悔談、懺悔)です
家庭内再婚を目指して努力していることを強調して動機付けしますが、反応
はクールですね。もうあきらめているのでしょうか

2007.02.02:choro

HOME

(C)

powered by samidare