choro note

▼若者はなぜ3年で辞めるのか

「若者はなぜ3年で辞めるのか?」
年功序列が奪う日本の未来     城 繁幸    光文社新書 700円

ベストセラーになりましたね。一度走り読みしていましたが原田、川尻、昆野さんなども読まれたと
と聞きました。もう一度読んでみました。
「なぜ3年で辞めるのか?」というテーマに関して著者は述べているのは下記のようなことではないでしょうか
●企業の多くは新卒採用数を大幅に縮小。面接で「希望する仕事、実現したい目  標、専門性」など質問されるようになった。学生は“自分探し”をするようにな り適職像をもって入社。入社してみると適職像と現実に与えられた仕事とのギャ ップに遭遇する。強烈なフラストレーションを抱えて転職に追い込まれる
●企業側(人事部)はそんな若者に対し、“わがまま”“忍耐力不足”というレッ テルをはるだけ
●若者と企業との間には「年功序列」という制度に関しての見方、受け止め方、展 望のギャップがある。「年功序列」は“いい会社に入ればゴールにたどり着け  る”という「固定観念」(昭和的価値観)の元になっていた
●若者に“閉塞感”を与えている正体は「年功序列」である。本書の目的は、彼ら に「閉塞感の正体」を指し示すことにある
●企業側も人事制度の改善に取り組んでいるが時間がかかる。若者がそれぞれ内な る動機について考え、企業変革をプッシュし、社会全体の変革に繋げていってほ しい
○ということで「年功序列」についていろいろな切り口から述べているがここでは 省略(年功序列といってピンキリで、辞める大きな理由のなかの「人間関係」も「年功序列」がもとにあるともいえる
○3年で辞める理由に「年功序列」をあげ、数名の事例を紹介しているが、やめる 理由はもっと複雑なのではないだろうか?
○読みやすく、分りやすいので一読をお勧めします
2006.12.28:choro

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